秒間40連写は伊達じゃない? カシオ「EX-FH20」フラッシュレビュー

レビュー

2008/10/15 14:32

 カシオ計算機が9月19日に発売した「HIGH SPEED EXILIM EX-FH20」。同社が3月に発売し、1200fps(毎秒1200コマ)のハイスピード動画撮影が話題になった「EXILIM PRO EX-F1」の普及モデルだ。今回は、この新製品の目玉といえる3つの機能の実力を駆け足でお届けする。

●コンパクトになった分、連写やハイスピードムービーもより気軽に

 「EX-FH20」は、兄弟機といえる「EX-F1」から若干スペックなどを変更しつつ、実勢価格を13万円から8万円前後まで引き下げ、ユーザーがより手軽にハイスピード動画撮影を楽しめるようにした製品。

 ただし、価格が下がった分、「EX-F1」で1200fpsまで撮影可能だったハイスピード動画は最高で1000fps、連写速度も「EX-F1」は最高60枚/秒だったのに対し最高40枚/秒まで、となっているが、光学ズームは12倍から20倍に強化され、本体の重さも671gから483gと、大幅な軽量化を実現している。

 今回は、少年野球のシーンを例に取りながら、「EX-FH20」で実際にどういった撮影ができるのか、撮影した動画と写真をご紹介しよう。

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●決定的瞬間を逃さない! 秒間40連写


 連写モードに設定し、シャッターを押すだけで1秒間に40枚の写真が撮れる連写機能。肉眼では捉えきれないバットがボールを捉えるシーンなどもばっちりと捉えている。これまでは「ここだ!」と思ってシャッターを切っていても、ワンテンポ遅れた写真しか撮れなかった、というもどかしい経験がある人は、この連写機能を使ってみてはどうだろう? 

●より気軽に! ハイスピードムービー撮影

 「EX-FH20」は「1000fps」「420fps」「210fps」の動画撮影が可能。一般的なビデオカメラで撮影した場合、30fps程度になるので、「EX-FH20」の連写の速さがわかるだろう。下の動画は420fpsで撮影したものだが、何気ない映像も、スローで見ることでまた違った雰囲気を感じることができる。


●先代を超えた? 光学20倍ズーム

 「EX-FH20」が「EX-F1」を大きく上回っているのが光学ズームの倍率。20倍の光学ズームに対応し、35mm換算で広角26mmの広々したカットから、最大で520mmまでの超アップ写真まで、幅広い構図に対応できる。運動会やイベントなどで、グラウンドの向こうにいる我が子の表情まで撮影できるので、お父さんやお母さんには嬉しい変更点だ。


 ここまで駆け足で3つの機能を紹介してきたが、「EX-FH20」は個人的には非常にバランスのとれた仕上がりになっていると思う。それは、動画や連写の性能は低くなってはいるのだが、光学ズームの倍率があがっていることがあり、カメラとしてのトータルバランスではむしろ「EX-F1」よりも上がっていると感じる。今回はざっくりとした紹介しかできなかったが、後日、より詳しいレビューの掲載を予定しているので、そちらも楽しみにしていてほしい。(BCN・山田五大)