ソフトバンクMなど、NFCケータイを使った非接触決済のフィールド実証実験

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2008/06/17 10:16

 ソフトバンクモバイル(孫正義社長)など7社は6月16日、「NFC(近距離無線通信)」技術を搭載した携帯電話「NFCケータイ」による、国際規格に対応した非接触決済「PayPass」のフィールド実証実験を、千葉県浦安市の複合型商業施設で実施すると発表した。国内初の実証実験で、実施期間は6月16日からの4か月間。

 参加企業は、ソフトバンクモバイル、マスターカード・ワールドワイド(ダグラス・W・ロレンツ在日代表)、ジェムアルト(ブリニョー・フィリップ社長)、オリエントコーポレーション(西田宜正社長)、サムスン電子(李潤雨CEO)、日立製作所(古川一夫執行役社長)、日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長執行役員)の7社。

 実験では、端末に「MasterCard PayPass」アプリケーションを搭載したジェムアルト製のNFC-USIMを差し込んだ携帯端末「NFCケータイ」を使用。買い物の決済時に、店舗のPOSレジに接続されているPayPassリーダー/ライターに端末をかざすだけで、簡単でスピーディーな決済を実現する。実験を通じて、NFCケータイを活用した支払いの安全性を確保し、処理の簡素化・迅速化を図ることでユーザーの利便性とサービスプロバイダーの効率性が向上することを検証する。

 実験で得られた結果は、世界レベルでのサービス展開を見据え、今後のNFCケータイやサービスの開発に反映させる。ユーザーがNFCケータイを活用することで、安全で利便性の高いサービスが利用できる環境の提供を目指すという。また、世界各国のNFCケータイを推進する通信事業者や決済ベンダーなどと協力し、世界中のどの店舗や交通機関でも、NFCケータイを利用できるインフラの普及を検討する。