パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)は6月4日、08年上半期に発売する携帯電話の製品説明会を開催した。PMCはNTTドコモとソフトバンクモバイル向けに08年夏モデルとして6機種を投入。主力となるワンセグ対応端末「VIREA(ビエラ)ケータイ」のほか、薄型端末などを紹介した。


 PMCでは自社で行った調査からユーザーの購入理由で「ワンセグ対応」が増加していることに注目し、夏モデルは全機種にワンセグ受信機能を搭載。ワンセグ機能を軸に主力機種の「VIREAケータイ」の機能強化、世界最薄端末、端末のバリエーション展開を商品戦略として打ち出す。

 VIERAケータイは「P906i」「921P」をNTTドコモ、ソフトバンクにそれぞれ供給する。ドコモ向けの「P705i」で導入したワンセグの内蔵型アンテナがユーザーに好評だったことから、外付けタイプをやめ、2つのアンテナを使った内蔵型のダイバーシティアンテナを採用。同時にヒンジ部分を改良して凹凸をなくし、ドコモ向けでは前モデルより厚さを1.1mm削減して薄型化を図った。


 「P906i」「921P」ともに、映像機能では毎秒15コマのワンセグ映像に画像を補完し、30コマにすることで、なめらかに表示する「モバイルWスピード」、4000:1の高コントラスト比を実現する「モバイルWコントラストAI」を採用して高画質を追求。待ち受け画面は端末を横に開いた時には同じく横で表示するように変更した。カメラ機能では被写体の顔を認識し、ピント合わせと適正露出を行う顔認識機能を搭載した。最大5人の顔を検出できる。

 薄型のワンセグ端末では厚さが9.8mmの「P706iμ」をドコモに供給する。前モデル「P705iμ」ではワンセグ視聴ができなかったが、今回の端末では受信機能を追加。「世界最薄のワンセグ端末」として販売する。


 バリエーション展開では、ソフトバンク向けに初の防水端末「823P」、背面パネルに鏡面加工を施した「MIRROR(ミラー)」ではワンセグ受信、HSDPA対応などの機能を追加した「MIRRORII 824P」を展開する。


 バリエーション機種で目玉となるのはドコモ向けの「P706ie」で、デザインと使いやすさの両立を追及した。デザインではシンプル感を前面に打ち出す一方、使いやすさでは文字の拡大表示や見やすいユーザーインターフェイス、騒音レベルに合わせた通話の音補正、相手の声の速度を落としたりする機能を盛り込んだ。


 さらにコンテンツの充実もアピール。「P906i」ではレベルファイブの「レントン教授と不思議な町」、バンダイネットワークスの「機動戦士ガンダムU.C.0079」といったゲームをあらかじめ搭載した。

 携帯電話メーカーを巡っては三菱電機が携帯事業から撤退、ソニー・エリクソンも端末の見直しを進めるなど、業界再編の動きが出ている。この点について瀧川裕・商品企画グループ・VOC推進グループWebサービス企画推進グループ総括参事は「競争は激しいが、AV分野に強い松下電器産業の強みを生かした端末を開発することでユーザーの支持をえて行きたい」と話した。