AOSテクノロジーズ、フィルタリング市場に参入、「ネットナニー」を国内で発売

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2008/05/30 14:54

 AOSテクノロジーズ(佐々木隆仁社長)はフィルタリングソフト「NetNanny(ネットナニー)親子インターネットフィルタリング5.0」を発売し、フィルタリング市場に参入した。価格は6090円。店頭とダウンロードで販売し、年間1万-1万5000ライセンスの導入を目指す。

 同社はユーティリティソフトを中心に製品を拡充してきた。フィルタリングへの参入は「ユーティリティを扱ってきた経験や、子供がいる社員が増えてきたことにより、子供を取り巻くインターネット環境について目を向ける必要が出てきた」(内山勇二・執行役員CIO兼情報システム部長)と理由をあげる。日本の既製品と比較検討したうえで、差別化を図れる米国製のソフト「ネットナニー」を国内販売することにした。

 同ソフトは、悪質なキーワードやフレーズのデータベースをもとに、サイト上でキーワード同士の組み合わせや登場回数を解析することでブロックする「キーワードフィルタリング」が採用されている。世界中に販売されている強みを生かし、多言語対応で、ウェブサイトへのアクセスを「ブロック」「警告」「許可」の3段階で制限する。また、親がインターネットを介して子どものPCを管理したり、モニタリングすることを可能とした「遠隔操作」機能が特長となっている。eメールによる通知機能で有害サイトへのアクセス状況を把握することもできる。

 さらに、親が一方的にインターネット使用を制限するのではなく、子供が見たいと思ったサイトが万一禁止されていた場合に、親にアクセスを許可するように要求する「オーバーライド」要求という仕組みを搭載した。

 同社は「連動ブログを立ち上げ、米国での使い方の事例など詳細を伝えるほか、量販店と組んでキャンペーンを行っていくことで、認知度向上や啓蒙を図っていきたい」(内山執行役員)としている。


週刊BCN 2008年6月2日付 Vol.1237より転載