宇宙航空研究開発機構(JAXA、立川敬二理事長)は4月30日、宇宙技術を生活に活かした仕組みづくりを目指す「JAXA COSMODE PROJECT」を、5月から開始すると発表した。会見では日食などをイメージした宇宙ブランドロゴも披露した。


 「JAXA COSMODE PROJECT」は、日本の宇宙開発から生まれた最先端のアイディアをより多くの人の日常に活かすことを目的に発足。宇宙事業とのかかわりが深い製品やサービスに対して、ロゴマークを付与し日常生活における宇宙ブランドの浸透を目指す。ロゴマークは、日食と「COSMODE」のC、無限に拡散していく星々をイメージして作成した。


 ロゴマークの付与対象は、JAXAとの協業による「Collaboration」、JAXAの特許技術を使った「Spin-off」、JAXAが宇宙利用できると認証した「Space certified」の3分類。さらに一般に販売されている市販品か市販を想定した試作品でなければならない。使用料は、販売予定価格(単価)×販売数量×基本料金率(0.1%)で、宇宙日本食認証品と広報・宣伝利用での使用は無償。

 会見で、JAXAの間宮馨副会長は、「日本だけでなく世界中に広まることを期待する」と抱負を述べた。また吉川健太郎JAXA産学官連携部部長は、「暮らしのなかに宇宙技術を持ち込むのがこのプロジェクトのコンセプト。JAXAの宇宙への取り組みを一般の人に理解してもらえる宣伝効果も期待している」と説明。収益に関しては、「運営費ぐらいは稼ぎたい」とあくまでも宇宙ブランドの浸透が目的であると強調した。


 また、ブランドロゴを制作したワンデン+ケネディの吉田透ストラテジックプランニングディレクターは宇宙ブランドの役割について、「最近の若者は宇宙や未来に対する関心が薄い。生活のなかで宇宙とのつながりを感じてもらうことが、宇宙への関心とブランドの価値の向上につながる」と、ブランドが担う役割を述べた。


 会場ではロゴマーク付与の候補製品を2点紹介した。1つは、日進産業の断熱材「GAINA」で、H-IIロケットに採用された最先端の断熱技術を民生用に改良したもの。ロゴマークの認証について日進産業の石子達次郎社長は、「商品に対する信頼性の向上と、JAXAとの技術提携の意味でも是非いただきたい」と話した。もう1つは、ニューメディカテックの浄水器「クリスタルヴァレ」。0.0001ミクロンのフィルターを使ってあらゆる有害物質を除去することができるというもの。宇宙空間で排尿を飲料水に変えること目指して研究している成果を製品化したもの。会場では、コーヒーを浄水して飲料水に変える実演を行った。