ディズニージャパン、ソフトバンクMと提携し携帯電話事業に本格参入へ

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2008/01/22 21:21

 ウォルト・ディズニー・ジャパン(ポール・キャンドランド社長、ディズニー)は1月22日、ソフトバンクモバイル(孫正義社長)と提携し、携帯電話事業に参入すると発表した。既存の携帯電話会社から回線などを借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)として、独自ブランドの携帯電話サービス「ディズニー・モバイル」を3月1日から開始する。

 「ディズニー・モバイル」は、20-30代の女性をターゲットにサービスを展開。専用端末も販売する。第1弾として、シャープ製端末「DM001SH」を3月1日に発売する。「DM001SH」はシャープがソフトバンク向けに提供する携帯電話「THE PREMIUM 820SH」をベースにした機種で、背面のパネルや、操作キーなどにミッキーマウスをアレンジしたデザインを採用した。


 端末には、ミッキーマウスなど、ディズニーのキャラクターを使った待ち受け画面やフラッシュアニメ、アイコンや絵文字をはじめ、ディズニーのアニメをはじめとしたオリジナルの着メロ、着うたを内蔵。ディズニーのキャラクターをふんだんに盛り込んだ。有効200万画素のCMOSカメラやメインディスプレイに2.6インチのワイドQVGA液晶を搭載。薄さは13.4mm。カラーは「Glitter Gold」「Sparkle Pink」「Shiny Silver」の3色。


 コンテンツでは専用のポータルサイト「Disney Web(ディズニーウェブ)」を用意する。「Yahoo!ケータイ」をカスタマイズしたディズニー・モバイル独自のポータルサイトで、端末に配置された「D ボタン」を押すだけでアクセスできる。

 サイトには現在ソフトバンク向けに提供する23のディズニー公式サイトのほか、期間限定のゲームや、デコメール用テンプレートのダウンロード、「Yahoo!ケータイ」のメニューが利用可能。専用コンテンツは随時更新する。ディズニー・モバイルのユーザーは、追加料金なしで利用できる。メールサービスでは「@disney.ne.jp」がドメインのメールアドレスも提供する。

 料金プランはソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」「Wホワイト」「ホワイト家族24」「パケットし放題」の4種類で提供。「ホワイトプラン」を利用した場合、午後9時-午前1時を除く時間はディズニー・モバイルのユーザー同士の通話が無料になるほか、ソフトバンクの端末にかけても無料になる。

 端末の販売とサービスの加入は全国のソフトバンクショップ、家電量販店、オンラインストア「ディズニー・モバイル」で行う。ディズニーでは店舗では専用のブースを設け、説明員などを常駐させる計画。「DM001SH」の価格は未定で、近日中に発表する。販売は割賦方式になる予定。

 会見したウォルト・ディズニー・ジャパンのポール・キャンドランド社長は「ディズニー・モバイルは、これまでにない革新的な携帯電話サービス。ディズニーにとって日本は米国に次ぐ大きな市場で、ディズニーがこれまでエンターテインメント事業で提供してきた夢と喜びを、モバイルでも体験してもらえるようチャレンジしていきたい」と携帯事業にかける意気込みを述べた。


 会見にはゲストスピーカーとしてソフトバンクモバイルの孫正義社長も登場。「今回の提携は非常にエキサイティングなもの。ディズニーの端末はハードの機能としても最先端だが、それ以上にソフト面でより深い感動や愛着を感じられる工夫が凝らされている。私たちもディズニーがソフトバンクと組んで良かったと思われるようにやっていきたい」と話した。