アクト・ツー、MacでWindowsを同時に実行できる仮想化ソフト

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2007/12/11 17:20

 アクト・ツーは、Mac OS上でWindowsを同時に実行できる仮想化ソフト「VMware Fusion 日本語版」を発売した。価格はパッケージ版が1万3800円、ダウンロード版が1万2800円。なお、日本語版発売記念キャンペーンとして、ダウンロード版を1万920円で販売する。

 インテル製CPUを採用したMacのMac OS X上で、Windowsを仮想マシンとして動作させる仮想化ソフト。仮想化ソフトでは唯一、64ビットOSとメモリ8GBまでの仮想マシンに対応するほか、最新のMac OS「Leopard」にも対応する。

 1つのデスクトップ上でMacとWindowsを同時に起動し、操作できるほか、Macの標準機能「Expose」や「Leopard」の標準機能「Spaces」を利用し、瞬時に画面を切り替えることも可能。

 デスクトップViewは、シングルウインドウモード/フルスクリーンモード/ユニティモードの3種類のモードから選択できる。MacとWindows間のファイルのドラッグ&ドロップも行えるほか、Windows限定のサービスやハードウェアを使うことも可能。

 Windowsのインストールは、簡易インストールによって簡単に行え、利用しているMac向けに最適化されたWindows仮想マシンを自動で作成する。また、「Apple Boot Camp」を使ってすでにMac上でWindows XPを実行していても、「VMware Fusion」が自動でBoot Campパーティションを検出。それを仮想マシンとしてアクセスできるようにして、Windows XP単体で実行するか、Mac OS Xと同時に実行するかを選択することが可能。

 安全で隔離された仮想マシンの内部でWindowsを実行するため、Windowsのクラッシュや不安定な状態に備えることができ、Mac OS XとMacハードウェアを保護できるほか、仮想マシンの一時停止などの機能も搭載。仮想マシンの状態を保存し、PCがクラッシュするか破損した場合はその状態に復旧できる「スナップショット」機能も搭載した。

 作成された仮想マシンは、管理しやすい単独のパッケージに保管されるため、ファイルをコピーするだけで、仮想マシンをiPodや他のHDDに保存することが可能。Windows上でもMacと同じようにキーボードを操作できるほか、ツールバーに好きな機能を入れるなどのカスタマイズも可能。対応OSはMac OS X 10.4.9以降、Mac OS X 10.5。