ヤフーと米国オークション会社eBay、共同ネットオークションで提携

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2007/12/05 14:47

 ヤフー(井上雅博社長)と米国最大のインターネットオークション会社であるeBay Inc.(メグ・ウィットマン代表取締役兼CEO)は12月4日、相互の市場進出支援とインターネットオークション市場の拡大に向けて業務提携すると発表した。


  提携の第1段階として2社は同日、ネットプライスドットコムの子会社ショップエアラインに運営を委託した購買代行サイト「セカイモン」を日本国内に開設した。ヤフーは、同社が運営する「Yahoo!オークション」からユーザーを「セカイモン」に誘導する。また「セカイモン」内ではYahoo! JAPAN IDを共通のアカウントとして使用できる。

  「セカイモン」は米国オークション市場「eBay」での購入から輸入までを代行するサイトで、eBayに出品されている商品のリストをAPIで受けとり、日本語に翻訳してサイトに掲載。入札価格もドルから円にリアルタイムの為替で変換して表示する。手数料は落札価格の15%を想定しており、商品は1?2週間でユーザーの手元に届くという。

  第2段階として08年3月末までに「Yahoo!オークション」内でも、同購買代行サービスを展開し、Yahoo!オークションのユーザーが直接、米国eBayに出品されている商品の閲覧、入札・落札ができるようになる。第3段階として08年中に、米国eBay内にYahoo!オークションの商品を購入できる代行サイトをオープンするという。

  会見でeBayインターナショナルのローリー・ノリントン社長は「日本の消費者がeBayに参加するには言語や国際配送の手間など障害が大きく、またeBayのブランドもあまり浸透していない。ヤフーと提携して『セカイモン』を開設することで障害を取り除きグローバルショッピングを拡大し、日本の市場での知名度も上げていく」と提携の理由を述べた。

  ヤフーの井上雅博社長は「世界的な市場を持つeBayと共同で、クロスボーダートレーディングができ、日本からeBayの商品を買うだけでなく、日本の商品をEbayユーザーが購入できるようになる。日本の買い手だけでなく売り手も利便性を感じていただけけるのではないか」と期待を語った。