ソニー、ウィジェットサービス「FLO:Q」でPC用のベータ版を公開

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2007/11/28 11:55

 ソニー(中鉢良治社長)は11月27日、同社が提供するウィジェット「FLO:Q(フローク)」で、PC向けウィジェット「デスクトップウィジェット」のベータ版を公開したと発表した。

 「ウィジェット」はインターネット上の動画や文章、音声などをブログやPCのデスクトップに直接表示・再生できるようにするアプリケーション。ソニーの「FLO:Q」は簡単な設定だけでユーザーがコンテンツの表示を編集して自分好みのウィジェットを作成できる点が特徴。



 ソニーではECサイトや動画サイト、写真共有サイトなど、国内サービスを中心に約30社と提携し、豊富な表示コンテンツを用意した。ウィジェットは専用サイトから無料でダウンロードできる。06年10月から提供を開始し、約5万人のユーザーが利用している。

 今回提供する「デスクトップウィジェット」はPCのデスクトップ向けのウィジェットで、ユーザーが自分で撮った写真や動画、お気に入りのニュースサイトやポッドキャストのRSSなど、最大6つのコンテンツを、1つのウィジェットとしてPCのデスクトップ上に常駐させることができる。


 これまで「FLO:Q」はブログとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)向けに限定されていたが、今回、「デスクトップウィジェット」を追加することで、PCのデスクトップ上でも使えるようにした。

 対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X。利用には、アドビ システムズが開発中の「AIR(Adobe Integrated Runtime)」と呼ぶウィジェット管理ソフトのインストールが別途必要。

 今後は、企業が独自コンテンツを表示するウィジェット「ブランデッドウィジェット」も提供する。現在、味の素、J-WAVE、ユニクロの3社が参加を表明しており、12月中旬のリリースを予定している。


 発表会で、ソニーの竹下直孝・ネットメディア開発室FLO:Qプロジェクトリーダーは、「他社でもウィジェットサービスを展開しているが、『FLO:Q』は、企業とのコラボレーション面などで一歩先んじていると思う」と自信を見せた。また、「ウィジェットに対する知識がない人でも、簡単に利用できるので、情報発信やコミュニケーションのツールとしてぜひ利用してほしい」とアピールした。


ソニー=http://www.sony.jp/
アドビ システムズ=http://www.adobe.com/jp/
「FLO:Q」=http://floq.jp/


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