セイコーエプソン(花岡清二社長)は9月20日、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズで、テレビプリント対応モデルなど6機種を10月4日に発売すると発表した。

 ラインアップは、家庭向けのインクジェット複合機「PM-T960」「PM-A940」「PM-A840」、家庭向けの単機能インクジェットプリンタ「PM-G860」、ビジネス向けの単機能インクジェットプリンタ「PX-V780」と複合機「PX-A740」。なお、06年に発売したテレビプリント対応の最上位モデル「PM-T990」の販売は継続する。


 家庭向けモデル4機種は、インク噴射能力を向上させた「高速MACHヘッド」を搭載し、L判100枚を30分ほどでプリントできる。また画像処理エンジン「REALOID」がダイレクト印刷を高速・高画質で行う。従来から採用している画像処理技術「オートフォトファイン!EX」の自動補正精度も向上させ、顔の判別精度と色補正精度の向上に加え、人の顔や風景、夜景も自動判別し、シーンに合ったバランスの取れたプリントを可能にした。

 このほか、新たに「ナチュラルフェイス」機能を搭載。人の眼で見た顔と写真にプリントされた時の顔との間に生じるイメージの誤差を、顔の輪郭をスリムに見せる「小顔補正」と肌の色の白を強調する「美白補正」の2つの補正で整える。補正レベルも選択可能で、好みに合った仕上がりの写真をプリントできる。

 上位モデル「PM-T960」は、有線・無線LANを装備するほか、地上デジタル放送と連動して配信される、プリント可能なコンテンツを印刷する「テレビプリント」に対応。自動両面印刷機能も標準搭載し、両面プリントや両面コピーができる。印刷速度はL判1枚約19秒。また、解像度3200dpiのCCDセンサーを採用した高精細スキャナを搭載した。

 ビジネス向けの単機能機「PX-V780」は、ホワイトカラーの小型ボディとレーザープリンタ並みの高速印刷が特徴。高速MACHヘッドと黒インクを2本搭載したことで、A4モノクロ文書で1分間に約37枚の高速出力を実現した。

 また同時に、「エプソンプロセレクション」シリーズで、A3ノビ対応のインクジェットプリンタ「PX-G5300」を07年末頃に発売すると発表した。全8色の高光沢顔料インク「PX-Gインク」を採用した写真愛好家向けのモデル。高い耐光性、耐オゾン性が特徴の「PX-Gインク」に新たにオレンジインクを加えることで、黄色・オレンジ色周辺の色再現範囲が拡大し、肌色の表現力が向上した。そのほか、微小インクを3サイズでコントロールするMSDT(マルチ・サイズ・ドット・テクノロジー)や新開発の画像形成技術を搭載し、緻密な写真を印刷できる。

 価格はすべてオープン。実勢価格は、家庭向け複合機の「PM-T960」が3万円台後半、「PM-A940」が3万円台前半、「PM-A840」が2万円台後半、単機能機「PM-G860」が1万円台半ばの見込み。ビジネス向け単機能機「PX-V780」は1万円台前半、複合機「PX-A740」は2万円台後半、A3ノビ対応プリンタ「PX-G5300」は2万円台の見込み。

 会見でエプソン販売の平野精一社長は、年末商戦に向け、「デジタルカメラを使っているユーザーをメインターゲットにし、製品自体ではなく、『プリンタで(写真などの)プリントを楽しむ』ということをPRしていく」と話した。また、セイコーエプソンの小口徹・業務執行役員 情報機器事業本部長は「今年前半はPC市場の低迷によりプリンタ市場も低迷したが、今回の(すでに発表になっているスキャナ・フォトプリンタを含め)12モデルのラインアップで国内シェア50%を目指していく」と意気込みを述べた。


セイコーエプソン=http://www.epson.jp/


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