ニコン、ついに35mmフルサイズのデジタル一眼を投入、その狙いは?

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2007/08/23 21:20

 ニコンは8月23日、同社初の35mmフルサイズクラスで有効1210万画素のCMOSセンサーを搭載したプロ向けデジタル一眼レフカメラ「D3」を11月に発売すると発表した。実勢価格は58万円前後の見込み。撮像素子のサイズは、36.0×23.9mmと、36×24mmの35mmフィルムの画面サイズとほぼ同じで、同社ではこの新フォーマットを「ニコンFX フォーマット」と命名した。




 さらに、撮像素子に従来のCCDではなく、自社開発のCMOSセンサーを採用したのも特徴。「クオリティを追求した場合に最適なのはCMOS」(後藤哲朗・執行役員映像カンパニー副プレジデント)と判断した。ただし、今後発売するすべての機種にCMOSを搭載するわけではなく、「機種に合わせてCCDかCMOSを選択する」(同)として、製品のラインアップごとに撮像素子を柔軟に選んでいく方針。同社では、プロカメラマンなど「(画質への)要求レベルが高いお客様に対して今回、応じることができるようになった」としている。


 同社のデジタル一眼レフはこれまで「ニコンDX フォーマット」と呼ばれる約24×16mmの撮像素子を採用してきたが、高画質が実現できる35mmフルサイズクラスのセンサーを搭載するモデルがなかった。一方、デジタル一眼レフのライバルメーカーキヤノンは、すでに「EOS-1Ds」シリーズや「EOS 5D」といったフルサイズモデルを販売しており、「D3」の発売でキヤノンに対抗していく。



 ニコンでは同日、プロやハイアマチュアをターゲットにする有効1230万画素のデジタル一眼レフカメラ「D300」も11月に発売すると発表。実勢価格は23万円前後の見込み。撮像素子のサイズは約24×16mmの「ニコン DX フォーマット」を採用した。同社では画面サイズについても機種の性能や価格などに合わせて今後、2つのフォーマットを選択していく方針。


 07年上半期のデジタル一眼レフの販売台数シェアを「BCNランキング」で見ると、ニコンは45.9%を獲得しトップ。一方キヤノンは、同37.6%でニコンを追いかける展開で、同社が20日に発表した新製品「Mark III」「40D」で「今年後半は50%以上のシェアをとる」(芦澤光二・キヤノンマーケティングジャパン専務)狙いだ。岡本恭幸・執行役員映像カンパニーマーケティング本部長は「ライバルはずばりキヤノン。(デジタル一眼レフ市場では)キヤノンとの戦いになる」と見ているが、会見で苅谷道郎社長は「これぞ本物。持っていただければ違いがわかる」と自信を見せた。

ニコン=http://www.nikon.co.jp/
「D3」
「D300」


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