ドコモ、「704i」シリーズ8機種を発表、ワンセグ、HSDPA端末を投入

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2007/07/04 22:39

 NTTドコモは7月4日、第3世代(3G)携帯電話「FOMA」の普及モデル「704iシリーズ」8機種を7月中旬以降順次発売すると発表した。今回700シリーズで初めてワンセグやHSDPAに対応した端末を投入する。

 NTTドコモは7月4日、第3世代(3G)携帯電話「FOMA」の普及モデル「704iシリーズ」8機種を7月中旬以降順次発売すると発表した。今回700シリーズで初めてワンセグやHSDPAに対応した端末を投入する。


 ワンセグ対応端末は2機種を発売する。三菱電機製の「D704i」は、手のひらに収まるサイズのスライド式端末。メインディスプレイには2.4インチのQVGA液晶を搭載する。本体のスライドに連動してワンセグの表示画面が縦と横に自動的に切り替わるのが特徴。「手軽にワンセグを楽しみたい10‐20代の男女がメインターゲット」(福室聡子・三菱電機NTT事業部主任)という。デコメールやWindows Media Audio(WMA)に対応したミュージックプレーヤーも搭載。サイズは高さ99×幅49×厚さ18.6mm。カラーはレッド、ホワイト、ブラウン、ピンクの4色。


 シャープ製端末「SH704i」は、ディスプレイに2.6インチワイドQVGA液晶を採用し、同社の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の技術を使った高画質画像処理回路を搭載した。ワンセグ視聴中に受信したメールやスケジュールを同時に見ることや、ワンセグの番組をmicroSDカードに録画することもできる。指定した時間にワンセグが起動することで目覚まし時計代わりになる「お目覚めTV」機能も搭載。ワンセグ機能を充実させることで「ワンセグがいらないという人にも使ってもらう」(シャープの濱田沙織氏)狙い。サイズは高さ106×幅49×厚さ18.1mm。カラーはゴールド、ホワイト、ブラック、ブルー、ピンクの5色。


 HSDPA端末では、LG電子製の「L704i」を販売する。下り通信速度が最大3.6Mbps(メガビット/秒)の高速通信が可能。スライド式端末で、ディスプレイの下にはタッチパッドを搭載した。長時間の音楽番組のダウンロードサービス「ミュージックチャネル」に対応するほか、3種の再生モードを搭載するミュージックプレーヤーを内蔵。音楽機能に力を入れた。


 LGが世界的に展開する携帯電話ブランド「chocolate(チョコレート)」の高級感あるデザインを日本でも採用し、「海外端末が日本でも成功することを証明する」(李東祐・LG電子ジャパンモバイルコミュニケーションセールスグループ課長代理)考え。世界153の国や地域で利用可能な、3GとGSMが利用できる国際ローミングサービスにも対応する。ディスプレイは2.2インチQVGA液晶。サイズは高さ99×幅48×厚さ17.7mm。カラーはブラックチョコレート、ホワイトチョコレート、ワインチョコレートの3色。

 そのほか、厚さ17.9mmのコンパクトデザインで1メートルの水深に30分間放置しても本体内部に浸水しないIPX7等級、全方向から噴流水を受けても本体内部に浸水しないIPX5等級の防水性能を備えた「F704i」、9種類の着せ替え「Style-Upパネル」にイルミネーション「Dreamy Twinkle」が浮かび上がる「SO704i」、折りたたみの3G端末では世界最薄の11.4mmで、世界43の国や地域で利用できる国際ローミングサービスに対応する「N704iμ」と「P704iμ」を発売する。

 発表会で、NTTドコモの永田清人執行役員は「700シリーズは、コンパクトでスリムな端末を基本にユーザーが望むライフスタイルに合わせた機能をセレクトとして提供する」と狙いを語った。「今後はFOMAの中で704シリーズの販売数を増やしたい。今回704でワンセグ、ハイスピード(端末)を投入したことで(販売数が)加速すると思っている」と述べた。