イー・モバイル、3月31日に携帯電話業界に参入、まずはデータ通信サービスから

サービス

2007/02/20 10:14

 イー・アクセスの子会社、イー・モバイル(千本倖生会長兼CEO)は2月19日、3.5世代携帯電話「HSDPA」を利用したモバイル端末向けの定額制データ通信サービスを3月31日から開始し、対応端末2機種を発売すると発表した。

 イー・アクセスの子会社、イー・モバイル(千本倖生会長兼CEO)は2月19日、3.5世代携帯電話「HSDPA」を利用したモバイル端末向けの定額制データ通信サービスを3月31日から開始し、対応端末2機種を発売すると発表した。

 名称は「EMモバイルブロードバンド」で、下りが3.6Mbps(メガビット/秒)、上りが384kbps(キロビット/秒)の通信速度のサービスを提供する。サービスエリアは開始当初は東京23区、名古屋市、京都市、大阪市で、その後07年6月までに関東地区は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の国道16号線圏内、関西地区では兵庫県の神戸市、大阪府の大阪市近郊都市の一部までに拡大する。

 対応端末はシャープ製PDA(携帯情報端末)「EM・ONE(エム・ワン)」と、NECインフロンティア製のデータ通信カード「D01NE」を販売する。

 「EM・ONE」は厚さ18.9mmの薄型ボディに4.1型ワイドVGA(800×480)液晶を搭載。スライドさせるとパソコンと同じ配列のQWERTYキーボードが現れる構造を採用。ワンセグチューナーや有効約131万画素のCMOSカメラも備える。このほか、POP/SMTP対応メールソフト(Outlook Mobile、SHメール)、マウスやキーボードなどを接続できるホスト対応USB、Bluetooth機能、miniSDカードスロットを搭載した。

 一方、「D01NE」は、感度を確保する可動式アンテナを搭載。対応OSはWindows Vista(32ビット)、XP、2000。本体サイズは幅54×奥行き115×厚さ8ミリ、重さは約50g。持ち運びに便利な専用収納ケースも付属する。

 そのほかにもCFカードタイプのネットインデックス製「D01NX」、Express Card/34タイプのOPTION製「D02OP」、USB接続タイプのHuawei製も順次発売する予定。

 料金プランでは携帯電話サービスでは初めてパソコンからの利用を含めたデータ定額制を導入。「データプラン(ベーシック)」と、1年の長期契約を結ぶと初期費用を割り引く「データプラン(いちねん)」、2年の長期契約による割引プラン「データプラン(にねん)」の3種類を用意した。データ通信の月額料金はともに5980円。

 初期費用と端末価格は契約プランにより異なり、同社直販サイト「イー・モバイルオンラインストア」の価格は、「EM・ONE」の場合、データプラン(ベーシック)が9万5000円、データプラン(いちねん)が7万1000円、データプラン(にねん)が3万9800円。「D01NE」の場合、データプラン(ベーシック)が2万8980円、データプラン(いちねん)が4980円。端末やサービスの申し込みは3月1日から、一部家電量販店、「イー・モバイルオンラインストア」で受け付ける。

 また、開業記念として、5月31日まで月額利用料金を無料にするキャンペーンを実施。3月1日から09年2月末までの期間中に「EMモバイルブロードバンド」と「ADSLサービス」をセットで申し込んだユーザーを対象に、月額基本使用料の合計額から無期限で毎月1500円を割り引くという「無期限セット割キャンペーン」も行う。