加賀電子は11月21日、自社ブランドでプロジェクター事業に参入すると発表した。電子部品商社としての部品調達力と加賀電子コンポーネントが持つEMS(電子機器の受託製造サービス)を武器に小型・低価格の製品を全世界で販売。3年以内に100億円の売り上げを目指す。

 加賀電子は11月21日、自社ブランドでプロジェクター事業に参入すると発表した。電子部品商社としての部品調達力と加賀電子コンポーネントが持つEMS(電子機器の受託製造サービス)を武器に小型・低価格の製品を全世界で販売。3年以内に100億円の売り上げを目指す。

 加賀電子は2月、製造委託を受けていたプラスビジョンからプロジェクター事業を継承することで合意。4月からプラスブランドでプロジェクターを製造・販売してきた。しかし、ブランドの使用期間が2年間と短いことと「自社ブランドで製造し、世界市場で販売する方が得策」(塚本勲・加賀電子社長)と判断。自社ブランドで新たに市場参入することにした。


 第1弾は、100%子会社の加賀電子コンポーネントが開発したDLP方式のビジネス向けプロジェクター「TAXAN U6シリーズ」3モデル。07年1月10日に発売する。ラインアップは、画素数が1024×768、明るさが2500ルーメンの「U6-232」、画素数1024×768、明るさ2000ルーメンの「U6-132」、画素数800×600、明るさ1800ルーメンの「U6-112」。


 いずれも画面サイズは最大300型、最小で35型、色再現性は1677万色、コントラスト比は2000:1。ミニD-Sub15ピンのRGB入出力端子を装備する。価格はすべてオープン。実勢価格は「U6-232」が15万円前後、「U6-132」は13万円前後、「U6-112」で9万円前後の見込み。

 新規参入にあたっては、プロジェクターの設計・製造・販売を行う加賀コンポーネントが中心となって、プラスの技術を活用しながら設計し、部品も新たに開発。同時に、部品点数の見直しなどを行うことでプラスの製品よりも10%程のコストダウンを図り、低価格を実現した。今後はモバイルタイプや高画質タイプの製品も投入していく予定。

 プロジェクター市場は、自動補正機能などの付加価値でアピールする国内メーカーと、低価格で攻勢をかける台湾メーカーなどが入り乱れ競争が激化している。また、年間で20%も価格が下落しており、利益確保が厳しくなっている市場でもある。こうした点について加賀電子では「まずは第1弾として価格で勝負する機種を投入した。付加価値機能は07年春・秋モデルと投入する」と説明した。

 一方、価格下落による収益圧迫について青木誠・加賀コンポーネント専務は「特にインド、中国、ロシアといった新興市場をターゲットに現地生産・販売を全世界的に展開することで利益を確保する。プロジェクター事業は加賀電子グループで総力を上げて取り組んでいく」と述べた。