ナナオ(実盛祥隆社長)は10月10日、地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵液晶テレビ「FORIS.TV(フォリス)」を11月15日に発売すると発表した。同社の直販サイト「EIZOダイレクト」、直営店「EIZO Galleria」、提携ショップで販売する。機能とデザインを追及した製品で、「ターゲットは車ならBMW、パソコンならMacとこだわりを持った人たち」(志村和秀・執行役員企画部部長)。


 ラインアップと価格は32V型の「SC32XD2」が22万500円、26V型の「SC26XD2」が18万9000円、20V型の「SC20XD2」が13万6500円。本体カラーは、「SC20XD2」はフォリスブルーのみ。他の2機種はブラック、シルバー、レッド、ダークブラウンの5色。

 本体素材にアルミを使用し、テレビとスピーカーの面積を1対1、表裏をフラットにしたデザインを採用。32・26V型はIPSアルファテクノロジ製のIPS(横電界)液晶パネル、20V型はシャープ製のVA(垂直配向)液晶パネルを搭載する。画素数は水平1366×垂直768で、コントラスト比は1500-2000:1。応答速度は32・26V型が7mesc(ミリ秒)、20V型は6msec。1080p規格対応のHDMI端子を32・26V型は2基、20V型は1基内蔵する。


 画面に映し出される映像の特徴をリアルタイムに解析し、画面の「明るさ」「色の濃さ」「色合い」を最適に調整しコントラスト比を1.6倍にまで高める「コントラスト拡張」機能を備える。また、密度の濃い映像はシャープネスを低く、密度の低い映像は、シャープネスを強めに設定する「自動シャープネス」などの機能も搭載した。

 動画ボヤケ対策機能も搭載しており、オーバードライブ機能と呼ばれる高速化技術を搭載。さらに32V型モデルでは、1秒間に60コマで送出されるテレビ映像をバックライトの点滅制御で倍の120コマに増やし、黒画像を挿入することで残像感を抑える「フレキシブル黒挿入技術」も盛り込んだ。

 オーディオ機能では低音から高音まで再生する大口径のフルレンジスピーカー、バスレフ型の大容量エンクロージャーを搭載。携帯オーディオ専用の入力端子も備える。また、3機種ともにDVD・CDプレーヤーを内蔵しており、DVDや音楽CDの再生に加え、MP3やJPEGの再生にも対応する。

 発表会には、デザインを担当した川崎和男・大阪大学大学院教授も出席し、「今の液晶テレビは表面はOKだが裏は配線がぐちゃぐちゃで、手抜きをやっているメーカーが多い。フォリスは“フラット”がコンセプト。表だけでなく裏も平面ですっきりしているところをぜひ見て欲しい」とデザインに意図について語った。


 液晶テレビはこのところ、人気の高い32V型を中心に価格の下落が激しく競争が激化している。こうした状況について志村和秀・執行役員企画部部長は「我々は安易に価格を下げて市場で大きなボリューム(販売台数)シェアを狙うのではなく、少なくてもこだわりを持った人を対象に確実にシェアを獲得していきたい」と述べた。また、中・小型市場については「液晶テレビメーカーは40V型以上の大型化が進んでおり、20-30インチは空白地帯。我々が活躍できるチャンスは大いにある」と自信を見せた。