松下、VIERAと同じIPS液晶の3.6型モニターを備えた昇華型フォトプリンタ

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2006/10/02 18:01



 松下電器産業は10月2日、パソコンを使わずにSDメモリーカード内の画像を液晶画面で見ながらプリントできるホームフォトプリンタ「KX-PX20」を10月20日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は2万円前後の見込み。

 熱昇華転写記録方式の小型プリンタ。同シリーズはこれまで液晶モニターを搭載していなかったが、今回、新たに約23万画素の3.6型IPS(横電界)液晶モニターを搭載し、画像を確認しながらプリントできるようにした。画面の下部に手順を表示する「オンスクリーンガイダンス」機能も装備。取り扱い説明書を熟読せずに画面を見ながら操作できる。

 従来機種「KX-PX10」同様、プリント中でも、次のプリント指示や画像編集など別の操作が可能。写真の明るさ・コントラストを補正する高画質自動補正機能「ビビッドトーン」も搭載しており、同社のデジタルカメラ「LUMIX」の対応モデルと組み合わせて使うことで、「美肌」「夜景」「明るさ情報」などの撮影情報をプリンタが判別するため、画像をきれいに印刷できる。プリンタ本体だけで写真を簡易的に編集できる「いろいろプリント」機能も充実させ、ハートマークなど楽しいデザインを中心にカレンダー・かざりつけ・スタンプなどツールの数を合計112種類に増やした。

 対応するメモリカードは、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、miniSDメモリーカード(要アダプタ)とマルチメディアカード。PictBridge対応カメラからのダイレクトプリント、PCからのプリント、テレビへの出力にも対応する。

 対応用紙は、Lサイズ、ポストカードサイズ、ワイドサイズで、別売りの「ワイドサイズ用ペーパーカセット」と「ワイドサイズプリントセット」を使用すれば、16:9のワイドモードで撮影した画像を、そのままの比率でプリントすることもできる。印刷スピードはLサイズ1枚で約58秒。

 IPS液晶は、同社の液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」などで採用されている液晶パネルで、コントラストを損なわずに広視野角なのが特徴。今回、搭載した3.6型液晶モニターも、上下左右170度の広い視野角を持つ。