日本ビクター(ビクター)は9月28日、薄く壁に掛けられるリアプロジェクションテレビ(リアプロ)用の投射システムを開発したと発表した。投射方法を工夫することで、テレビ本体の奥行きを27cmと、プラズマテレビや液晶テレビ並みの薄さにすることに成功した。


 開発したのは「スリムファンクション光学エンジン」と呼ばれる技術。小型光学システムと凹面ミラーで直径4cmほどの小さな放射口から光を絞ってスクリーンに投射することで、奥行きを従来機種よりも40%短縮した。


 光の放射口が従来の半分以下になったことで、埃が入りにくいのと同時に、外光や放射光などが入りにくいため、高コントラストも実現。また、これまで背面に配置していた端子や吸排気口を側面に配置することで壁に掛けられるようにした。


 ビクターでは07年の早い時期に、まずは50V型モデルで商品化し、リアプロの需要が高い米国で発売する計画。その後、60V型や70V型の製品化も検討する。価格は未定だが、スクリーンや背面ミラーは現行の部品を使用しコストを抑える一方、光学システムや凹面ミラーを新たに生産するため「トータルで多少のコストアップにはなる」(山口南海夫専務)見通し。

 国内の薄型テレビ市場ではプラズマテレビ、液晶テレビが人気を二分し、リアプロは後塵を拝している。発表会で山口専務は「(新技術で)『ただ大きくてごつい』というリアプロの悪いイメージを払拭したい。新システムで国内でのシェア拡大も期待できる」と述べた。