エプソン、ポータブルフォトストレージに新モデル、高速化と高画質化を実現

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2006/09/27 20:45

 セイコーエプソンは9月26日、デジタルカメラで撮影した画像や動画などを保存・表示するポータブル・フォトストレージ・ビュワー「Photo Fine Player」の新モデルを発表した。ラインアップは80GBのHDD内蔵で4.0型の広色域・高精細液晶ディスプレイを搭載した「P-5000」と、3.8型高精細液晶搭載の「P-2500」。10月下旬から順次発売する。

 セイコーエプソンは9月26日、デジタルカメラで撮影した画像や動画などを保存・表示するポータブル・フォトストレージ・ビュワー「Photo Fine Player」の新モデルを発表した。ラインアップは80GBのHDD内蔵で4.0型の広色域・高精細液晶ディスプレイを搭載した「P-5000」と、3.8型高精細液晶搭載の「P-2500」。10月下旬から順次発売する。

 「P-5000」は新開発の4.0型の広色域・高精細液晶「Photo Fine Ultra」を搭載。「赤」「黄緑」「青」「エメラルドグリーン」の4色カラーフィルターを採用することで、携帯機器用の液晶では難しかった広色域化を実現。画像を、より忠実な色味で確認できるようにした。プロ写真家などがデジタル撮影で採用しているアドビの「Adobe RGB」にも対応した。さらに1GBのコンパクトフラッシュからのデータ転送速度を約155秒と高速化し、画像表示でも1000万画素のJPEGデータを約2秒で表示するなど、データ処理の高速化も図った。

 HDD容量は80GBで、1000万画素クラスのRAWデータで約4500枚、1000万画素のJPEGで約1万7100枚、MPEG4の動画で約83時間の保存が可能。最大3000万画素JPEGの表示と主要デジタル一眼レフのRAWデータ簡易再生にも対応する。

 また、USBホストインターフェイスを搭載しており、デジカメ、カードリーダーなどからUSB接続で、データの取り込みや外部記憶機器へのデータコピーができる。そのほか、画像を自動判別しクリアで美しい色に最適化する「フォトプレゼンモード」、画像の拡大・縮小機能、「Exif情報、ヒストグラム同時表示」、「ハイライト・シャドーの階調性チェック」機能、撮影画像を確認しながら5段階の評価(レーティング)を付与できるレーティング機能なども盛り込んだ。

 「P-2500」は、3.8型高精細液晶「Photo Fine」と40GBのHDDを搭載。1000万画素のRAWデータで約2300枚、1000万画素のJPEGで約8500枚、MPEG4の動画は約41時間を保存できる。「P-5000」同様、データ転送・表示機能の高速化を行ったほか、簡単な操作で写真の振り分け管理が可能な「タグ機能」などを搭載した。

 価格はともにオープン。実勢価格は「P-5000」が6万円台後半、「P-2500」は5万円台半ばの見込み。エプソンでは2機種合計で年間3万台の販売を見込んでいる。