キヤノン(内田恒二社長)は9月26日、個人向けプリンタ「PIXUS(ピクサス)」シリーズの新製品11機種を10月5日から販売開始すると発表した。キヤノンマーケティングジャパン(村瀬治男社長)を通じて販売し、1か月平均で35万台の出荷を計画している。

 キヤノン(内田恒二社長)は9月26日、個人向けプリンタ「PIXUS(ピクサス)」シリーズの新製品11機種を10月5日から販売開始すると発表した。キヤノンマーケティングジャパン(村瀬治男社長)を通じて販売し、1か月平均で35万台の出荷を計画している。

 ラインアップは、まず複合機が「MP960」(実勢価格は4万5000円前後)、「MP810」(同3万7000円前後)、「MP600」(同2万8000円前後)、「MP510」(同2万3000円前後)、「MP460」(同1万6000円前後)の5機種、インクジェット機が「iP4300」(同1万8000円前後)、「iP3300」(同1万3000円前後)、「iP1700」(同1万円前後)、「iP6700D」(同3万円前後)の4機種、コンパクト機が「mini260」(同2万円前後)、「mini220」(同1万6000円前後)の2機種。これまでのデザインを踏襲しながら、高密度プリントヘッド技術「FINE」を軸に印刷スピードを追求。「MP600」では、L版1枚あたりの写真プリント速度を約24秒と前機種より2分の1程度に縮めた。

 現在複合機などで課題となっているのは、多機能化による複雑な操作。これを解消するため、指で回しながら操作可能な「イージースクロールホイール」を新しく開発。170度の視野角を持つTFTカラー液晶の操作画面で各メニューを確認しながら、ユーザーが直感的に操作できるのが特徴。画質については、「デュアルガマット色変換処理技術」で文字と画像を自動的に判別し、黒文字で鮮明な黒、写真で忠実な色の再現を追求している。

 同社では、ラインアップを大幅拡充したことで買い替え需要を刺激しながら、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、スキャナ、サービスなどを含め入力から出力までの総合的な事業拡大策“デジタルフォト戦略”でホームプリント需要を掘り起こしていく方針。「当社の事業は、2010年に1兆円規模まで成長する。そのうちデジタルフォト事業で3000億円を獲得する」(キヤノンマーケティングジャパンの村瀬社長)狙い。デジタルフォト製品の売上拡大に向け、デジタルカメラ教室の「EOS学園」や、ポータルサイト「サークスウェブ」、修理拠点「QRセンター」、ショールームなどの充実といったサービス面も強化。「デジタルフォト市場は、転換期を迎えている。ハードだけでなくサービスを含めたソリューションの提供で市場創造の発展につなげる」(同)と、今後の方向性も示した。

 国内プリンタ市場のシェア拡大については、「プリンタ市場では、当社と競合の1社が40?47%のシェアで推移していることもあり、今後はマーケットのトップシェアを獲得するとか、2位などとという問題ではない。いかにデジタルフォト市場を拡大できるかがカギとなる」(キヤノンマーケティングジャパンの芦澤光二・専務取締役コンスーマイメージングカンパニープレジデント)としている。しかし、「家庭用での活用という観点では、シェアは60%に達しているのではないか」(同)と自信をみせた。

 なお、今回の製品でイメージキャラクターを一新。女優の山田優さんと蒼井優さん、夏帆さんの3人を起用。3姉妹という設定で9月28日からテレビCMを開始する。