日本ビクターは9月14日、表面すべてから音を放射する、12面体構造の球状スピーカーを開発したと発表した。全ての方向で同じ周波数特性を持っており、スピーカーの存在を感じられないほど、音源や音場の情報を忠実に再現できるという。07年中の商品化を目指す。

 直径10cm相当の球体を、5角形の面で12分割。スタンドをつける1面を除く11面を11個のドライバで駆動することで、小型でも高い振動性と全域で±1dB以内という均一な指向特性を実現した。

 振動板は、スピーカーの表面が全て放射面となる連結タイプで、素材には高剛性繊維強化プラスチックを採用。コンピュータ解析を使って独自の設計を行うことで、広い再生周波数範囲を持たせた。

 11枚の5角形振動板はエッジ(辺)部分だけで連結。そのためキャビネットなどの影響を取り除き、クリアな音が再生できる。また、新開発サスペンションを2枚直交配置することで、連結した振動板があたかも「呼吸するように」正確に駆動する高精度駆動を可能にした。