沖電気工業(篠塚勝正社長)は、世界最小パッケージのMP3デコーダーLSI「ML2011」のサンプル出荷を開始した。同LSIの開発・評価が行える評価ボードと組み込み用サンプルソフトも提供する。LSIのサンプル出荷価格は税別で450円。量産出荷は12月から開始する。

 「ML2011」は、ウェハ状態で一括してパッケージングを行う「W-CSP」技術を用い、MP3デコーダーとスピーカーアンプを1チップ化したもの。既存のシステムに同LSIを追加するだけでMP3による音楽再生機能を追加できる。同社が先行して取り組んできたハードウェア記述言語の一種「System C」と動作合成技術を応用し、MP3デコーダーの小型化に成功、低コスト・低消費電力・世界最小パッケージを特徴とする同LSIを開発した。

 すべてのMP3フォーマットに対応し、ビットレートは8kbps-384kbps、サンプリング周波数は8kHz-48kHzまで選択可能。用途に合わせたサウンドを再生できる。3.6V 8Ωスピーカー駆動時に650mW出力可能なスピーカーアンプ、14bitステレオDACを搭載。また、同社の音源LSI「ML2871」と端子互換となっている。パッケージは、MP3デコーダーに対応したLSIとしては世界最小となる3.6mm×4.2mmの「35pin W-CSP」と、実装しやすい5mm×6mmの「32pin QFN」の双方に対応した。