東芝は6月14日、「いつでもどこでも、安心、安全」を目指したビジネス向けA4ワイド液晶ノートPC「dynabook Satellite K15/K10」など3機種を6月22日から順次発売すると発表した。

 「dynabook Satellite K15/K10」は、15.4型WXGA(1024×768画素)のワイド液晶を搭載し、デザインも一新。これまでのXGA(1024×768画素)と比較すると約1.3倍広く表示できる。「壊れても安心」ではなく、「壊れない」を目指し、20年間のノートPCで培ってきたノウハウ・技術を満載したのが特徴。

 同社では、「自前で開発・設計、製造・生産、検証の各部門を保有している強みを活かし、設計、製造、部品すべての面での品質向上を図った。従来、故障発生率の低さと安定性ではユーザーの評価が高かったが、今回はこれまでをさらに上回る品質を実現した」(PC&ネットワーク社 PC第一事業部 PCマーケティング部 マーケティング担当の荻野孝広主務)としている。

 落下などの衝撃に強いきょう体を採用し、キーボード部の耐水性も向上。ドイツの認定機関「TUV Rheinland Group(テュフラインランドグループ)」での耐久テストで、高さ70cmの落下試験と水100ccの防滴試験をクリアした。また、経年劣化などにつながる万一部品トラブルが起きた際には「3年パーツ保証」で対応する。

 設計では、メイン基盤を1枚にまとめパーツを削減して不良発生を抑えた。さらに、基板をとめるネジ穴周辺に壊れやすい基板部品を実装しないといった工夫も取り入れている。そのほか、基板に力がかかることによる不良発生を抑えるため、一番力のかかる中央部分はあえてネジどめせず、振動や衝撃を逃がす遊びをもたせるなど、同社が蓄積したノウハウを随所に取り入れた。

 「ネジをいかに減らすかという研究を続けた結果、大幅にネジ数を減らしながらも強度を高めることができた」(荻野主務)とし、ネジの緩み、脱落による不具合を低減。さらに、ヒンジ部分の強化、ラウンドフォルムを採用するなどきょう体自体の堅牢性も向上させている。HDD関連では、3D加速度センサーによるHDDプロテクション機能、HDDプロテクトラバー、応力分散ドーム構造、ショックプロテクタを採用。そのほか、防滴対策による基板腐食防止、LCDプロテクトラバーなども装備し、頑丈さにこだわっている。

 品質試験では、日本で3拠点にしかないHALT(Highly Accelerated Life Test)試験機を採用。「熱」「衝撃」「振動」を組み合わせた高度な耐久試験ができる環境を整えている。HALT試験機では、約5日間で3年分の経年劣化シュミレーションができるため、設計段階で早期に弱点を発見し、品質強化のために設計を変更することもできる。本体はもちろん、部品なども含めたシステム全体の品質試験が可能で、さらなる高品質の実現を追求する。

 標準モデルのラインアップは、インテル Core Duoプロセッサを搭載したA4ワイド液晶ノートPC「dynabook Satellite K15」2モデルとインテルCeleron Mプロセッサを搭載したA4ワイド液晶ノートPC「dynabook Satellite K10」1モデル、A4オールインワンスタンダードノートPC「dynabook Satellite J60」6モデルの3機種9モデル。いずれもカスタムメイドサービスで、メモリ、HDD、ドライブなどの選択が可能。また、すべて次期OS「Windows Vista」に対応する。

 価格は、インテル Core DuoプロセッサT2500(2.00GHz)搭載、15.4型WXGAワイド液晶、メモリ512MB、HDD40GB、DVD-ROM&CD-R/RW、OSにWindows XP Proの構成の「K15 200D/W」が24万9900円。インテル Core DuoプロセッサT2300(1.66GHz)搭載、5.4型WXGAワイド液晶、メモリ512MB、HDD40GB、DVD-ROM&CD-R/RW、OSにWindows XP Proの構成の「K15 166D/W」が20万2650円。

 荻野主務は「当社のノートPCは、ワールドワイドで展開しているスケールメリットを活かし、同等クラスの製品よりもワンランク上のスペックを実現できる。06年ビジネスPCは“高品質”にコンセプトに、BtoB市場でのシェア拡大を狙う」としている。