松下電器産業は6月2日、「街角見守りセンサーシステム」を開発したと発表した。センサーと複数中継ネットワーク技術、ICタグを組み合わせ、登下校時の子どもや街の安全を見守る業界初のセキュリティシステム。

 松下電器産業は6月2日、「街角見守りセンサーシステム」を開発したと発表した。センサーと複数中継ネットワーク技術、ICタグを組み合わせ、登下校時の子どもや街の安全を見守る業界初のセキュリティシステム。

 まず、ランドセルなどにあらかじめICタグを取り付け、街角や通学路にはICタグリーダとIPカメラを搭載したセンサーを複数設置しておく。その付近をICタグつきのランドセルを背負った子どもが通過すると、情報をセンサーが受信して、学校などに設置された管理用サーバーに送信、通過履歴を記録する。これをもとに保護者に通知メールを送信したり、IPカメラが撮影した画像を専用サイトから閲覧することもできる。

 データ通信には、屋外に強く多段中継で高速伝送が可能な5GHz帯の無線ネットワーク技術と公衆インターネット網を利用。通学路をはじめとする広いエリアをカバーする。また、センサー間の時刻を同期させることで、正確な通過時刻を記録できるほか、暗号技術「IPSec」を使って通信することで、データの安全性も確保した。

 松下では今年2-3月に大阪府、大阪市と共同で市内の小学生100名を対象にシステムの実証実験を実施。複数の地点に10台のセンサーを設置し、計100名がそれぞれ同時に通過しても99.5%の検知率を維持できることを確かめた。今後は個人のプライバシーに対するセキュリティ技術の改良を進め、早期の実用化を目指す。同社では自治体をターゲットに販売していく計画。