東映アニメ、静止画中心の新しい映像コンテンツ「画ニメ」、8月にはDVDも

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2006/05/30 21:26

 東映アニメーション(高橋浩社長)は5月30日都内で会見を開き、アーティストが手がけた絵画、写真などの静止画像を軸に「言葉」「音楽」などを織り交ぜた映像コンテンツ「画ニメ」プロジェクトを立ち上げ、第1弾のDVDを8月1日に発売すると発表した。また、パートナーとして幻冬舎(見城徹社長)と事業提携し、幻冬舎グループがDVDの販売や普及活動を担当する。

 東映アニメーション(高橋浩社長)は5月30日都内で会見を開き、アーティストが手がけた絵画、写真などの静止画像を軸に「言葉」「音楽」などを織り交ぜた映像コンテンツ「画ニメ」プロジェクトを立ち上げ、第1弾のDVDを8月1日に発売すると発表した。また、パートナーとして幻冬舎(見城徹社長)と事業提携し、幻冬舎グループがDVDの販売や普及活動を担当する。

 「画ニメ」は、さまざまなジャンルのアーティストが制作した静止画像を軸とする映像コンテンツ。墨絵、水彩画、油絵などの絵画に加え、イラスト、写真、版画、CGなどが中心となる。従来の「アニメ」と違い、脚本、作画、編集などの作業をアーティスト主体で行うため、こだわりや画風を作品に強く反映させることができる。

 プロジェクト第1弾として天野喜孝氏が原作・原画を担当した「Fantascope?tylostoma?」、佐野史郎氏監督の「つゆのひとしずく」、太宰治原作、奥秀太郎監督の「女生徒」「舞姫」を含むDVD、8タイトルを8月1日に発売する。また9月下旬には第2弾として2タイトルを追加する予定。価格はすべて3129円。

 「Fantascope?tylostoma?」は世界的に有名な画家・天野喜孝氏が描き下ろした200枚以上の絵画を使って制作した幻想的な物語。声優に宇梶剛士などの有名俳優を起用した。また佐野史郎氏が監督を務める「つゆのひとしずく」は、写真界の巨匠、植田正治氏の写真と、小泉八雲作品の言葉を使った独特な世界観を映像化したもの。

 会見の席上、東映アニメーションの高橋社長は「アーティスト自身が参加することで、それぞれのこだわりの世界を『画』で表現する。これまでとは違う、新しいタイプの映像コンテンツ」だと強調した。DVDは全国の書店、家電量販店、CDショップ、インターネットショップなどで販売する。