東芝松下ディスプレイテクノロジー(藤田勝治社長)は4月17日、広視野角で高い透過率と応答性を持つTFT?LCDパネルの液晶ディスプレイを開発したと発表した。モバイル用のAV機器などでの利用を見込んでいる。

 開発したのは、液晶パネルの広視野角技術「OCB(Optically Compensated Bend)」と、複数の画像を高速に切り替えることで画像を合成表示する技術「フィールドシーケンシャル」を組み合わせて取り入れた液晶ディスプレイ。

 「フィールドシーケンシャル」には、一般のカラー液晶ディスプレイと異なり、カラーフィルターがない。従来はカラーフィルターでバックライトの光が70%以上も吸収されていたが、フィルターがない分吸収ロスがなくなり、透過率が高くなる。

 また、カラーフィルター方式では、RGB3個のサブピクセルで一画素を作るのに対し、フィールドシーケンシャル方式では、そのようなRGBの分割が不要なため、最大で解像度が3倍となるというメリットもある。

 しかし、最低でも3倍以上の高速表示が可能な液晶ディスプレイでなければ十分な性能が発揮できない。そこで、高速表示が可能なOCB技術とフィールドシーケンシャル技術を組み合わせることで、従来より2.6倍の高透過率を実現しながら低消費電力で、上下左右170度の広視野角を持ち3.3msの高速応答特性を兼ね備える液晶ディスプレイの開発に成功したもの。