NEC(矢野薫社長)は、携帯電話やPDA(携帯情報端末)向けの高精度な小型の顔認証システムを開発した。今後研究を進め、早期の実用化を目指す。

 新システムは、NECが出入国管理システムなどで実用化している顔の検出・照合エンジンの技術をベースに、小型プロセッサ向けに再設計することでメモリの使用量を従来の5分の1に減らし、小型化を実現した。

 認証にかかる時間は業界トップレベルとなる0.3秒で、登録した顔画像から顔向きや証明の変化を計算する技術を搭載しており、さまざまな照明条件であっても高精度な顔認証を行うことができる。

 これまでの顔認証システムでは、照明などが変わると性能が極端に低下するため、携帯電話などでは限られた環境でしか利用できなかった。顔認証は非接触で本人を認証できるうえ、撮影した顔画像を履歴管理として利用できるため、人物監視にも応用可能。組み込み機器向けセキュリティ技術にも利用できる。