マイクロソフト、年内に80本までソフトを強化、Xbox 360メディア向け説明会

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2006/04/07 21:15

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は4月6日、家庭用次世代ゲーム機「Xbox 360」の今後の戦略について有楽町の東京国際フォーラムでメディア向けの説明会を開催した。その中で4月1日にXbox事業本部長に就任した泉水敬氏は「現在25本のゲームソフト数を夏までに40本、年末までに80本まで増やす」と、ソフトのラインアップを強化する方針を明らかにした。

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は4月6日、家庭用次世代ゲーム機「Xbox 360」の今後の戦略について有楽町の東京国際フォーラムでメディア向けの説明会を開催した。その中で4月1日にXbox事業本部長に就任した泉水敬氏は「現在25本のゲームソフト数を夏までに40本、年末までに80本まで増やす」と、ソフトのラインアップを強化する方針を明らかにした。

 さらに「日本市場で成功しない限り、世界での成功は成功はない」(泉水本部長)として、国内のゲーム会社と協力しながら「Xbox 360」の特徴でもあるハイビジョン(HD)映像を活かしたRPGなど、日本人好みのゲーム提供に力を注ぐ。また「Xboxの魅力はゲームだけではない」点をアピールするため、オンラインゲームやビデオコンテンツを配信している「Xbox Live」も強化していく。

 また、「Xbox Live」でコンテンツのダウンロード販売などを行う「Xbox Liveマーケットプレース」に、オリジナルのHDアニメ「鴉-KARAS-」のオープニング映像を追加、同日から配信を開始した。「鴉-KARAS-」はタツノコプロダクションの制作で東京国際アニメフェア2006のオリジナルアニメ部門で優秀作品賞を受賞した作品。国内向けでこうした高画質のコンテンツを配信するのは初めてとなる。

 また「Xbox Liveマーケットプレース」内のカジュアルゲーム配信サービス「Xbox Liveアーケード」にバンダイナムコゲームスの定番ゲーム「パックマン」や「ギャラガ」の追加を発表。両ゲームともまだ開発中で価格やサービス開始日などは決まっていないが、バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長は「世界中のユーザーに腕を競ってほしい。パックマンの世界選手権などを開催したい」と意気込みを語った。

 さらに泉水事業本部長は鵜之澤副社長と壇上に上がり、「2社で取り組んでいるビッグプロジェクトがある」と前置きしたの受け、鵜之澤副社長は「バンダイナムコゲームスの泉水事業本部長の相談を受けてアニメとゲームのコラボレーション企画・ZEEGAPAIN(ゼーガペイン)を始動した」と発表。その理由として泉水事業本部長は、「日本では根強いアニメ人気があり、またアニメを題材としたゲームも数多くあることに気づいた。Xbox360のHD、オンライン、ダウンロードなど特性を活かしたアニメとゲームのコラボレーションをやりたいと考えていた」と語った。「ZEEGAPAIN」は同日テレビ東京系で放送開始したHDのロボットアニメ。Xbox360向けのゲームも今夏に「ZEEGAPAIN XOR」として発売する。またコミックやノベルス、プラモデルなどをバンダイナムコゲームスが提供していく。

 このほか、夏以降に発売するXbox360対応ゲームソフトも発表した。バンダイナムコゲームスはオンライン対応ゲーム「機動戦士ガンダム(仮)」と「カルドセプト サーガ」、ミストウォーカーはRPGの「ブルードラゴン」と「ロスト オデッセイ」、スクウェア・エニックスはシューティングゲーム「プロジェクト・シルフ(仮)」をそれぞれ発売する。さらにトライエースが新たに参入し、「ブルードラゴン」や「ロスト オデッセイ」に続くXboxでは3作目となるRPGを開発しているという。