松下電器産業(中村邦夫社長)は3月8日、世界初となるHDMIケーブルでAV機器を制御するシステム「ビエラリンク」と対応する薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」のハイビジョンプラズマテレビ4機種、32V型液晶テレビ、ハイビジョン対応DVDレコーダー「DIGA(ディーガ)」4機種、ホームシアターシステムセットを発表した。発表会場にはイメージキャラクター、女優の小雪さんも登場した。

 「ビエラリンク」は、HDMIケーブル1本でプラズマテレビやDVDレコーダー、ホームシアターシステムを結び、電源のオン・オフ、入力切り替えなどの機器間の制御をリモコン1つで操作できるシステム。そのため、ユーザーは機器を接続するために複数のケーブルを使用したり、機器ごとリモコンを使わずに済む。

 松下では大画面、高画質化に続く薄型テレビ普及のポイントを「ネットワークを利用した誰でも簡単に使える操作性」と考えており、加えて「テレビはDVDレコーダーなどの接続するコードがありすぎ、またユーザーや設置する電気店などが誤って接続することが多くクレームになっていた」(牛丸俊三・パナソニックマーケティング本部本部長)ことから、新技術で「快適ネットワーク」を掲げ、消費者にアピールする狙い。

 プラズマテレビは、新たに発売する58V型サイズをはじめ、50V型、42型、37V型をラインアップ。パネル材料を改善し、新開発の高速駆動技術の新型プラズマパネル「PEAKSパネル」を採用した。さらに発光効率を従来より20%向上させ、引き締まった黒色表現と4000:1の高コントラストを実現。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵した。価格はすべてオープン、実勢価格は58V型の「TH-58PX600」が78万円前後、50V型の「TH-50PX600」が56万円前後、42V型の「TH-42PX600」は45万円前後、37V型「TH-37PX600」は36万円前後の見込み。58V型は5月1日、そのほかは4月15日に発売する。

 58V型投入の理由については「去年発売した65型の販売が好調なうえ、量販店などでは42V型を置くことで一緒に展示される37型が順調に売れる。そのため、消費者の大画面指向と50V型の展示効果を狙い発売に踏み切った」(同)としている。

 また、32V型液晶テレビ「TH-32LX600」は、上下左右の視野角が178度の新型液晶パネル「IPSαパネル」を採用。新型の画質回路「新PEAKS」と残像低減技術の「クリアフォーカス駆動」で深みのある色鮮やかな映像を再現する。4月15日に発売し、価格はオープン。実勢価格は30万円前後。

 ハイビジョン対応のDVDレコーダー「DIGA」は地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵し、HDD容量が500GBタイプ、400GBタイプ、200GBタイプに加え、250GBでVHSビデオ一体型も販売する。高画質技術「美画質コンバーター」を搭載しており、HDDに録画したデジタルハイビジョン映像をDVDに保存する場合にハイビジョン並みの画質で保存・再生ができる。また、業界初となるリモコンのガイドボタンを押すだけで音声ガイドと電子取り扱い説明を表示する「ディーガ操作ガイド」を装備、使いやすさにも配慮した。

 発売は4月10日。オープン価格で、実勢価格はHDDが500GBの「DMR-EX550」が16万円前後、400GBの「DMR-EX350」が13万円前後、200GBの「DMR-EX150」が11万円前後、VHS一体型の「DMR-EX250V」は14万円前後で5月15日の発売となる。同時にアナログチューナー内蔵でHDDが200GBの「DMR-EH55」、250GBのVHSビデオ一体型「DMR-EH75V」も発売する。

 DVDレコーダーは販売台数の伸びが鈍化しているが、「ビエラリンクで簡単に使えるようになり、美画質コンバーターでハイビジョンと変わらない映像を楽しめることで販売はまだ伸びる」(同)との見方を示した。

 「ビエラリンク」対応のホームシアターシステムは、デジタルAVアンプと100KHzまで再生可能な5.1スピーカーシステムのセット「SC-HT5800」が実勢価格19万5000円前後で、デジタルAVアンプと50KHzまで再生できるの5.1スピーカーシステムのセット「SC-HT5000」が実勢価格12万円前後で4月15日に発売。アンプやスピーカーなどの単品販売やワイヤレスリアスピーカー、2.1chサウンドシステムなども販売する。

 「VIERA」「DIGA」のイメージキャラクターに起用された小雪さんは新型ビエラについて「仕事柄、映像にはとても関心を持っています。プラズマできれいな映像を楽しみたい」と画面を見ながら語った。

 発表会では「HDMIですべての機器を制御するシステムはユーザーの囲い込みにつながるのでは」との質問も出たが、牛丸本部長は「ユーザーの利便性が第一」として明言を避けた。販売については「6月のサッカーW杯に向け販売体制の垂直立ち上げを行う。W杯でプラズマ、DVDレコーダーの販売はともに前年の倍は伸びる」と強気の見方を示した。