TDK(澤部肇社長)は3月8日、同日開催した取締役会で記録型CD・DVD製品の生産からの撤退を決め、ODM(社外への製造委託)での供給に移行すると発表した。

 TDK(澤部肇社長)は3月8日、同日開催した取締役会で記録型CD・DVD製品の生産からの撤退を決め、ODM(社外への製造委託)での供給に移行すると発表した。

 今回の決定で5月末をめどにルクセンブルグの連結子会社、TDK Recording Media Europe S.A(井出亨社長)の製造部門を閉鎖する。すでに昨年末に同社千曲川地区工場ではCD・DVD製品の製造を終えているため、記録型CD・DVD製品製造から完全に撤退することになった。

 撤退の理由として同社は、記録型CD・DVD製品の市場価格の急激な下落による収益悪化を挙げている。また生産撤退の効果について「年間85億円程度の固定費削減を見込んでいる」(広報部)としている。

 今後のメディア事業は、千曲川テクノ工場の小規模開発・量産ラインを使って次世代光記録メディアのブルーレーザーディスクの研究開発を継続、さらに一部高付加価値製品の製造を続ける。さらにもう1つのコア事業であるデータストレージテープ事業を強化していく方針。

 今後、同社では汎用タイプの記録型CD・DVDの供給はすべてODMに移行することになるが、同社の記録型CD・DVDの国内の販売金額シェアは日立マクセルに続く2位で16.7%(「BCNランキング」06年2月現在)。同社では「現状でもODM製品が全体の8割程度を占めているうえ、製品の供給は従来どおり継続するため、マーケットシェアなどへの影響はないだろう」(同)としている。