日本HP、HDDレスのデスクトップPC2機種、ネットブートシステム対応で

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2006/03/03 11:34

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は3月2日、HDDを搭載しないデスクトップPC「ディスクレスPC」2機種を発売した。価格は「HP Business Desktop dx5150 SF ディスクレスモデル」が7万3290円、「HP Compaq Business Desktop dc5100 SF ディスクレスモデル」が8万8200円。

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は3月2日、HDDを搭載しないデスクトップPC「ディスクレスPC」2機種を発売した。価格は「HP Business Desktop dx5150 SF ディスクレスモデル」が7万3290円、「HP Compaq Business Desktop dc5100 SF ディスクレスモデル」が8万8200円。

 米・アーデンス社が提供するネットブートシステムに対応した「ネットブート方式」を採用。OSやアプリケーションソフトウェアなどをネットワーク経由で管理サーバーから起動できるため、HDDが不要。また、OSやアプリケーションを含む複数のブートイメージを仮想ディスクとして1つの管理サーバー上で一元的に管理できるため、運用コストを大幅に削減できる。さらに、ストレージ機能を外部に持つ以外は通常のデスクトップPCと同様に利用が可能で、アプリケーションや周辺機器などの既存資産をそのまま利用することができる。

 従来のシンクライアント方式では、さまざまな処理をサーバー側で行って、クライアント側では画面を表示するのみ。一方「ネットブート方式」は、ネットワークを通じて、管理サーバー上の仮想ディスクからOSを立ち上げ、その後の演算処理はすべてクライアント側のディスクレスPC上で行う。起動時にOSやアプリケーションをネットワーク経由で読み込むため、最低100Mbps以上のギガビットイーサネット環境が必要。しかし、クライアントPCの処理能力を最大限に生かせる上、これまでの資産や運用方法などをそのまま利用できるため既存環境からの移行も簡単というメリットがある。

 システムは、クライアント端末としてのディスクレスPCに加え、「Ardence管理サーバー」と「I/Oサーバー」の2台のサーバーで構築できるため安価。ディスクレスPCはHDDを追加すれば通常のクライアントPCとして利用が可能で、通常のクライアントPCへの転用、再配置にも柔軟に対応できる。