米マイクロソフトは米国時間の2月26日、新OS「Windows Vista」の製品シリーズラインアップを発表した。

 シリーズは、企業向けの「Windows Vista Business」「Windows Vista Enterprise」、個人向けの「Windows Vista Home Basic」「Windows Vista Home Premium」「Windows Vista Ultimate」、新興市場向けの「Windows Vista Starter Edition」で構成。すべてのバージョンで32ビット、64ビットシステム用を提供し、06年下半期にリリースする。

 企業向けの「Windows Vista Business」はデスクトップ用の新型インターフェイス「Windows Vista Aero」を採用。画像やアニメーション機能をはじめ、「Windows Flip」「Flip 3Dデスクトップナビゲーション機能」も新たに加えた。また、OSの検索機能を統合してファイル整理・管理を容易にできるようにしたほか、タブレット技術「Windows Tablet PCテクノロジ」を利用してデジタルペンや指先のタッチによる手書き認識機能も盛り込んだ。

 「Windows Vista Enterprise」は「Business」の機能に加え、ハードウェア暗号技術を使ったデータ保護機能「BitLocker Drive Encryption」、旧バージョンのウィンドウズ用ソフトが稼動できる「Virtual PC Express」、UNIX用のアプリケーションを使用できる「UNIX-based Applications」を装備した。

 一方、個人向けとなる「Windows Vista Home Basic」はインターネットの閲覧やメール、文書作成など基本機能を充実し、「Search Explorer」「Sidebar」「Parental Control」などのツールを加えた。

 「Windows Vista Home Premium」はエンターテインメント機能を強化したOSで、DVDの録画作成、画像や音楽、動画ファイルの整理機能、「Windows Vista Aero」機能を組み込んだ。また、「Media Center」機能でハイビジョン(HD)テレビの録画・再生、家庭用ゲーム機「Xbox 360」と接続することでコンテンツを複数の場所で楽しむことができる。

 「Windows Vista Ultimate」は「Vista」の“究極バーション”OSで、企業向け、個人向け「Vista」のすべての機能を搭載した。

 新興市場向けとなる「Windows Vista Starter Edition」は32ビットの低価格PC用として開発されたOSで、「Windows Vista」の入門用として位置付けられている。

 「Windows Vista Home Basic」「Home Premium」「Ultimate」「Business」はともに製品版パッケージ販売やPCへのプレインストールで提供する。「Windows Vista Enterprise」は、マイクロソフトの「Microsoft Software Assurance」「Microsoft Enterprise Agreement」の契約対象となっているPCユーザーのみに限定して販売する。