松下とオリンパス、共同開発のデジタル一眼レフを米展示会に出品

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2006/02/27 22:35

 松下電器産業(中村邦夫社長)とオリンパス(菊川剛社長)は、共同で開発を進めているデジタル一眼レフカメラシステムの規格「フォーサーズシステム規格」対応のデジタルカメラを、米国フロリダ州オーランド市で開催している映像機材の国際展示会「PMA 2006」に参考出品した。

 松下電器産業(中村邦夫社長)とオリンパス(菊川剛社長)は、共同で開発を進めているデジタル一眼レフカメラシステムの規格「フォーサーズシステム規格」対応のデジタルカメラを、米国フロリダ州オーランド市で開催している映像機材の国際展示会「PMA 2006」に参考出品した。

 「フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格」は、4/3型撮像素子を採用し、高い画質レベルと機動性の両立を追求。また、賛同するメーカー間のレンズやカメラボディのマウント情報をオープン規格にして、カメラと交換レンズを自由に使えるようにする。両社のほか、独ライカカメラが採用を表明している。

 両社は、同規格の核となる「ミラーボックスユニット」と「Live MOSセンサー」を共同開発した。「ミラーボックスユニット」は、一眼レフカメラのクイックリターンミラー、ファインダー、AE(自動露出)センサーなどを組み合わせたユニット。両社製品の共通プラットフォームとして新たに設計・開発した。「Live MOSセンサー」は、CCDの高画質とCMOSの低消費電力の特性を兼ね備えたセンサーで、画像特性にも優れる。

 オリンパスは、すでに松下との開発協業の成果を生かし、背面液晶モニターを見ながらフレーミングが行える「ライブビュー」機能を世界で初めて搭載したデジタル一眼レフカメラ「E-330」を商品化、すでに販売を開始している。

 一方、松下は、同社初のデジタル一眼レフカメラとなる「DMC-L1」の開発を発表、参考出品した。アナログカメラの操作感や「ライブビュー」を使った撮影、「Live MOSセンサー」と独自の画像処理LSI「ヴィーナスエンジンIII」を組み合わせた高画質・高速処理などが特徴。今後開発を進め、06年中の商品化を予定している。