松下電器産業は2月23日、大坪文雄(おおつぼ・ふみお)専務(60)が社長に昇格する人事を発表した。中村邦夫社長は代表権のある会長に就任、森下洋一会長は相談役に就く。6月28日に開催する定時株主総会を経て正式に決定する。石油温風器の欠陥問題も起きたが、一連の構造改革のめどがついたと判断、トップの若返りを図る狙い。

 大坪氏は松下が「V商品」として注力する、プラズマテレビやDVDレコーダーなどのAV事業を担当。業績の回復に貢献した。

 中村社長は「創造と破壊」を掲げ、大規模なリストラを実施する一方、プラズマテレビなどの成長分野に経営資源を集中するなど経営の建て直しに大ナタをふるい、業績のV字回復を果たした。また、兄弟関係にあった松下電工を子会社化するなどグループの再編にも着手した。