水産総合研究センターは2月7日、まったく新しい魚の麻酔剤を開発したと発表した。重曹、食添コハク酸、食添グリセリンで作る固形発泡剤で、食品添加物だけでできているため安全。さらに各魚種に合った量の錠剤を水に溶かすだけで使えるため簡単で、従来品の1割以下のコストで同様の効果が得られるのも特徴。

 養殖業や栽培漁業の現場では、魚へのワクチン接種や標識装着、測定などの際に麻酔剤が使用されている。現在、動物用医薬品として承認されている薬剤では麻酔時に魚が暴れて泡が発生することも多く、魚の状態が観察しにくいといった問題があった。また、炭酸ガスを使った麻酔方法もあるが、ガスボンベの移動・保管などの点で負担が大きかった。

 同センターでは今後、水温や魚の大きさごとの効果を詳細に調べ、実際の現場で使用できるデータを収集する方針。