NEC(金杉明信社長)は2月9日、蛍光灯の電磁誘導から電力を供給する世界初の技術と、これを利用した携帯電話の位置情報管理システムを開発したと発表した。

 NEC(金杉明信社長)は2月9日、蛍光灯の電磁誘導から電力を供給する世界初の技術と、これを利用した携帯電話の位置情報管理システムを開発したと発表した。

 携帯電話位置管理システムは、携帯電話の赤外線通信機能を使って位置を確認するソフトと位置情報を発信する「照明タグ」と呼ばれる無線機器で構成。携帯電話から発信される赤外線をタグで受信しソフトで位置を確定する仕組み。給電技術はタグの電源用に活用する。

 蛍光灯がインバータ型であれば、電流が発生する磁界を利用して電磁誘導で電力を得ることができる。一方、高速点灯のラピッドスタート型蛍光灯では、それができないため、蛍光灯の電力を分岐(タップオフ)させて給電する。そのため「電磁誘導型」と「タップオフ型」の2種類のタグを開発した。

 タグは蛍光灯に取り付けて使用する。赤外線出力が低い携帯電話でも対応できるよう高出力機能を搭載しており、10m程度の天井にある蛍光灯に取り付けても半径1-3mの精度で携帯電話の位置が把握できる。

 携帯電話の位置情報管理ではGPSが普及しているが、屋内では障害物などで電波が届きにくいため正確な位置測定は難しかった。またセンサーや発信機などを用いたシステムを導入する場合には電源工事を行う必要があった。新システムで蛍光灯照明が利用されている屋内であれば正確に位置情報が把握できるほか、電源工事を行うことなく低コストでシステムを導入できる。

 NECではオフィスでの在席管理システムをはじめ、システムを応用し、店舗でタグを設置したエリアに入った客の携帯電話に情報を配信するサービスなどでの利用を想定している。今後さらに研究を進め、1-2年後には実用化を目指す。