携帯端末のウィルスが増加する中、セキュリティソフトメーカーが相次いで携帯電話やPHS端末用セキュリティソフトの本格的提供を始めている。

 シマンテック(木村裕之社長)は2月7日、「Palm OS」「Windows Mobile」「Pocket PC」のモバイル機器用OS用のウィルス対策ソフトの最新バージョン「Symantec AntiVirus for Handhelds Corporate Edition3.5」を発表。価格は10-24ライセンスで4900円からで、法人を対象に代理店経由で販売する。新ソフトはWindows Mobile 5.0搭載を搭載するウィルコムのPHS「W-ZERO3」に対応するもので、法人向けに販売する端末向けに提供される。個人ユーザー向けの「W-ZERO3」対応セキュリティソフトは3月の提供が予定されている。

 「AntiVirus for Handhelds」は、Web、電子メール、無線LANからダウンロードされたり、Bluetoothや赤外線ポート経由で受信されるウィルスに対し、機器内をリアルタイムでスキャンし、セキュリティ脅威について警告するもの。「オンデマンドスキャン」「定期スキャン」「自動スキャン」といったオプション機能と組み合わせ、「Wireless LiveUpdate」機能で最新のウィルス定義を入手すれば、ウィルスの駆除、修復、感染ファイルの削除ができる。また、最新版では「Symantec System Centerコンソール」を備えた「Symantec Client Security」を使用するユーザーであれば、プラグインをインストールすることで、モバイル機器の「環境設定」と「ポリシー実施」を管理できる。

 一方、マカフィーは2月6日、ソニー・エリクソン・モバルコミュニケーションズと提携し、携帯電話向けのセキュリティソフトの提供を開始すると発表した。

 今回の提携でマカフィーは、ソニーエリクソンが欧州、アジア、アフリカなどで販売を予定しているスマートフォン端末「990i」と「M600i」に同社の携帯電話向けセキュリティソフト「McAfee VirusScan Mobile」と「McAfee Firewall Mobile」を提供する。

 ソフトは携帯電話に組み込まれており、30日間の無料使用が可能。その後は有料1年間の更新サービスを契約する。価格は「VirusScan Mobile」のみが29.99ドル、「VirusScan Mobile」と「Firewall Mobile」の利用で39.99ドル。

 「McAfee VirusScan Mobile」は、電子メール、インスタントメッセージ、インターネットからのダウンロードやSMS、MMS、Bluetooth、無線LANといった通信経由で侵入する携帯電話のウィルス、ワーム、スパイウェア、悪質ソフトウェアなどを防ぐ、「スキャン」「検出」「駆除」機能を搭載する。また、ウィルスが特定された場合には、最新のウィルス定義ファイルを提供して感染を防ぐ。「McAfee Firewall Mobile」では、送受信を監視する機能を装備し、ハッカーやデータを盗み出すアプリケーションから携帯電話を防護できるようにした。

 携帯端末の高機能化に伴ってウィルスの数も増加しており、PCと同様に携帯端末でも専用のセキュリティソフトを組み込む動きが広がりそうだ。