荏原実業は、国内外メーカーとの業務提携により、国内で初めて、医療用非接触式放射体温計(皮膚赤外線体温計)「サーモフォーカス」を2月1日に発売する。価格は2万5000円。初年度に5万個、3年後に20万個の販売を目指す。病院・クリニック・学校・幼稚園・保育園・塾・ホテル・動物病院・ペットショップなど向けに販売する。

 人体が発熱によって発生する赤外線を検出し、それを体温として換算表示するもの。測定部位は額で、被験者に触れることなく、約3秒の短時間で測定が可能。精度は±0.2℃以内。長さ15.6センチ、重さ99グラム(単4電池4本含む)と小型で、使いやすいプローブ(赤外線受光部)/表示部一体の懐中電灯型を採用している。

 鳥インフルエンザウイルスを含め、新型インフルエンザウイルスを対象とした感染症対策が急速に進められるなか、最前線での感染防止の一つとして、患者に対し「非接触」で検査を行うこと(接触リスクの低減)が求められている。海外では、すでに新型肺炎(重症急性呼吸器症候群:SARS)ウイルス流行の際に実績をもつ「サーモフォーカス」を、鳥インフルエンザウイルスの感染拡大前から投入していた。

 空気殺菌を中心とした感染症対策製品を得意とする同社では、自社開発を中心に製品強化を図る一方で、さらなる事業拡大に向けた取り組みの一つとして、国内外メーカーとの業務提携を模索してきた。今回、その第一弾として、伊テクニメッドが製品化、ベリタスが輸入する「サーモフォーカス」の販売を決めた。