東芝は1月10日、AV機能搭載のノートパソコン「Qosmio」シリーズで、世界初の地上デジタルテレビチューナーとフルHD液晶を搭載した17インチの「G30」3モデルを2月下旬に発売。またノートPC「dynabook VX」の新1モデルを1月27日に、モバイルノートPC「dynabook SS SX」シリーズ2モデルを1月20日に発売すると発表した。

 同社は、05年の国内個人向けノートパソコンの販売ではトップを獲得したものの、法人市場を含めたノートパソコン市場で2位だったという。能仲久嗣・執行役員上席常務PC&ネットワーク社長は、「今年こそはトップシェアを獲得する」と意欲を燃やしており、今回の製品がシェア拡大に向けた試金石となりそうだ。

 「Qosmio G30」シリーズは、独自開発の小型地上デジタルTVチューナーを搭載し、地上デジタル放送をワイド画面で視聴することができる。アナログ放送用のチューナーも搭載しており、ノートパソコンとしては初めて、HDDへのデジタル放送/アナログ放送の2番組同時録画に対応した。ハイビジョン番組は、HDDにはそのままの画質で録画可能。3月に提供予定の無償アップグレードを適用すると、DVD-RAMにSD(標準)画質で移動(ムーブ)することも可能になる。

 また、DVDコンポなどに使用されている「1bitデジタルアンプ」を小型化して実装、忠実に中高音を再現しながら高出力化を実現した。さらに、新たにバスレフ型の大口径harman/kardonステレオスピーカを搭載しするなどして、サウンド性能を高めた。この結果、TV・DVDレコーダー・オーディオ・PCの1台4役のPCを実現した。

 プラットフォームに、ノートPCのための新テクノロジー「Intel Centrino Duoモバイル・テクノロジー」、CPUに「Intel Core Duo プロセッサ」を採用。液晶ディスプレイは、「G30/596LS」はWUXGA(1920×1200ドット)の17型ワイドのフルHD液晶、その他の2モデルは17型ワイドWXGA+液晶を採用した。地上デジタルTVチューナーとフルHD液晶を同時に搭載し、ハイビジョン本来の解像度で視聴できるノートパソコンは「G30/596LS」が世界で初めてとなる。

 「dynabook VX/780LS」は、15.4型ワイド液晶搭載のノート。Intel Centrino Duoモバイル・テクノロジー、Intel Core Duo プロセッサを採用し、新たに802.11a/b/g対応の無線LANやExpress Card スロットを内蔵するなどで、基本性能の強化を図った。

 12.1型液晶の「dynabook SS SX」シリーズは、「dynabook SS」でもっとも薄い、最薄部9.9mm、量さ約1.29kgを実現。また新たに、標準メモリ512MB、買い替え・買い増し時に便利なソフト「PC引越ナビ」などを搭載した。バッテリー駆動時間は約5.1時間。

 価格はすべてオープン。実勢価格は、「Qosmio G30」の最上位モデル「G30/596LS」が38万円前後、「G30/595LS」が34万円前後、「G30/593LS」が30万円前後。また、「dynabook」は、VXシリーズの「VX/780LS」が23万円前後、SS SXシリーズの「SX/290NR」が24万円前後、「SX/290NK」が22万円前後の見込み。

 「Qosmio」上位モデルに関しては、26インチの薄型テレビとDVDレコーダーを購入するほうが安いといえるが、テレビ機能とDVDレコーダー機能、オーディオ機能、パソコン機能を兼ね揃えていることを訴えていく。しかも、「最近の学生は、テレビを買わないがAVパソコンは買う方向にある」(能仲社長)と需要が眠っていることをアピールした。