アイティフォー、GPS携帯で児童の登下校を見守る防犯システム

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2005/12/13 10:18



 アイティフォーは、児童への凶悪犯罪を未然に防止することを目的に、携帯電話GPS児童防犯システム「見マモル君」を発売した。携帯電話のGPS機能と独自のアプリケーションを組み合わせ、小学校、中学校、学習塾などの児童・生徒の登下校をリアルタイムで監視・追跡することができるもの。

 単に、児童の位置情報を保護者へ知らせるだけではない点が大きな特徴で、保護者と学校関係者が同時に連携をとりながらリアルタイムで監視・追跡できる。また、犯罪者にGPS携帯電話の電源を切られても、即座にアラームメールを発信。緊急時には、児童が携帯電話の特定のボタンをひと押しするだけで、助けを求めるメールを一斉同報で発信することができる。

 保護者は、インターネット接続できるパソコンと、児童1人当たり1台の携帯電話(au「W31T」)を用意するだけで利用可能。通学領域は、児童ごとに保護者が自由に設定することができる。領域設定も、自宅、学校、塾などの住所を入力するだけで簡単に設定・変更することができ、住所情報をもとにコンピュータが自動的に計算・設定する。自動設定された監視領域が通常の通学領域と異なる場合は、児童が一度その領域を歩行するだけで、システムが自動的にその領域を監視領域として設定しなおす「学習機能」も標準で装備している。

 児童の位置情報は1分ごとに確認され、インターネットに接続したパソコンのブラウザ上に、児童の歩いたルートが緑色の線でリアルタイム表示される。また、1分ごとに移動軌跡図を、地図上で時刻とともに表示する。

 学校、複数の学校群、学習塾などを対象に販売する。システムの導入費用は、児童数が300名の場合、アプリケーション費用が500万円から。導入に必要なサーバーなどのハードウェアは別途見積もり。初年度に50セット、5億円の売上を目指す。