ウィルコムなど、デュアル・キーボードで片手でも使える新「W-ZERO3」

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2005/11/30 00:00

 ウィルコム(八剱洋一郎社長)、シャープ(町田勝彦社長)、マイクロソフト(ダレン ヒューストン社長)の3社は7月4日、片手でも両手でも使えるデュアル・キーボードを搭載した「W-SIM(ウィルコムシム)」型のPHS端末「W-ZERO3」シリーズの新モデル「W-ZERO3[es](ダブリューゼロスリー エス)」を共同で開発し、ウィルコムから7月27日に発売すると発表した。予約は7月14日に開始する。

 ウィルコム(八剱洋一郎社長)、シャープ(町田勝彦社長)、マイクロソフト(ダレン ヒューストン社長)の3社は7月4日、片手でも両手でも使えるデュアル・キーボードを搭載した「W-SIM(ウィルコムシム)」型のPHS端末「W-ZERO3」シリーズの新モデル「W-ZERO3[es](ダブリューゼロスリー エス)」を共同で開発し、ウィルコムから7月27日に発売すると発表した。予約は7月14日に開始する。



 価格はオープンだが、直販サイト「ウィルコムストア」では、超小型無線通信モジュール「W-SIM」のあるタイプは、新規加入で年間契約付きが2万9800円、同年間契約なしで3万3800円。10か月以上使用している同社PHS端末からの機種変更が2万9800円。「W-SIM」なしの単体タイプは3万6800円。

 「W-ZERO3[es]」は、業界初の2.8型VGA(640×480画素)高精細モバイルASV(Advanced Super V)液晶を採用。タッチパネル機能も備える。ケータイのように片手で入力できるダイヤルキーとパソコンのように両手で入力できるスライド式キーボードの2つのキーボードを搭載した。また日本語入力システムは、少ない文字入力で漢字変換ができる予測変換機能付き「ATOK」。パソコンの「便利さ」を持つこれまでの「W-ZERO3」シリーズにケータイの「手軽さ」を融合した。

 モバイルデバイス向けプラットフォーム「Windows Mobile 5.0」をOSに採用したのも特徴。PCとの本格的連携ができ、Excel、PowerPoint、WordといったPCファイルをそのまま扱うことができる。また、「FlashPlayer7.0」対応のフルブラウザ「Opera Mobile」を標準で装備した。

 メール機能では、Outlookメールに加え、片手での操作性を追求したオリジナルメールソフト「W-ZERO3メール」を搭載。PCで使っているアカウントを設定し、外出先でも同じメールアドレスを使ってメールの送受信ができ、自動振り分け機能や保護機能などを備えている。

 有効画素数約131万画素の内蔵カメラはマクロ撮影にも対応し、バーコードやQRコードの読み取りにも対応する。また、USBホスト機能に対応し、USBキーボードやUSBメモリなどのPC周辺機器、デジタルカメラなどを接続できる。

 本体サイズは幅56×高さ135×厚さ21mm、重さは約175gで電源はリチウムイオン充電池。連続通話時間は約7時間で、電波状態ランプ消灯時で約500時間の連続待受ができる。フラッシュメモリ128MB、SDRAM 64MBを内蔵し、miniSDカードスロット、USBポート、平型イヤホンマイク端子を備える。本体表面は、高い質感と持ちやすさを両立したディンプル加工を施した。カラーは、ブラックとホワイトの2色。



 ウィルコムの八剱洋一郎社長は、「DDIポケット時代から中心に展開してきたデータサービスと定額制を導入し拡大してきた音声サービスの橋渡しをする商品」と「W-ZERO3[es]」を位置づけた。また、製品名中の「es」については、開発コンセプトとして掲げた「extra smart」「edit speedily」「exetnded specifications」の3つの「es」を意味するとした。

 そのほか、ワンセグチューナーをはじめ、無線LAN、Bluetoothイヤホンマイク、プリンタ、プロジェクターなどへのVGA出力ができる専用アダプタなど、開発中の専用周辺機器も順次発売すると発表した。

 シャープの松本雅史副社長は、「W-ZERO3の高性能にケータイの使い勝手の良さを融合した。ケータイユーザーをターゲットにした新しいケータイ。液晶技術と、PC、PDAで培ったエレクトロニクス技術の強みを活かした」と語った。

 3社は、法人やビジネスコンシューマーを対象にした販促活動を共同で行うとともに、今後も新規端末開発、通信融合端末市場の拡大を図る。