FESCO、木質チップを燃料とするバイオマス発電所、商用運転を1月に開始

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2005/11/25 11:57



 ファーストエスコ(FESCO、筒見憲三代表取締役)は、木質チップを利用したバイオマス発電所1号基「岩国ウッドパワー」の商用運転を、06年1月1日に開始すると発表した。1万kW級の商業用発電所としては国内初。

 岩国ウッドパワーは04年10月に山口県岩国市で着工、試運転を05年9月に開始した。循環流動層ボイラーを用いた汽力発電を採用し、木質バイオマス発電としては発電効率が約29%と高いのが特徴。燃料として使用する木質チップは、業務提携している日本樹木リサイクル協会の加盟社、飯森木材から長期安定的に調達。使用量は年間約9万トンの予定。

 また同社は、バイオマス燃料の製造分野への参入も同日発表した。これにより廃棄系有機資源類のリサイクルや再利用を可能とし、全国3か所で現在新たに建設中の木質バイオマス発電所などとの事業シナジーによる収益機会の追及を狙う。