第一興商、お年寄りをカラオケで元気に、高齢者向け音楽療法システム

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2005/10/21 12:15

 第一興商(米田龍佳社長)は、主力の通信カラオケシステム「BB cyber DAM」を使った福祉・高齢者用の音楽療法システム「DK ELDER SYSTEM」を発売した。カラオケで心の安定を図る「音楽プログラム」や心身の健康を維持する「歌謡体操」のコンテンツを搭載しているのが特徴で、歌唱と運動で高齢者の心のケアと体の衰えを防止する。


 第一興商(米田龍佳社長)は、主力の通信カラオケシステム「BB cyber DAM」を使った福祉・高齢者用の音楽療法システム「DK ELDER SYSTEM」を発売した。カラオケで心の安定を図る「音楽プログラム」や心身の健康を維持する「歌謡体操」のコンテンツを搭載しているのが特徴で、歌唱と運動で高齢者の心のケアと体の衰えを防止する。

 音楽療法は、唱歌などの音楽活動や音楽鑑賞で音楽の持つ力を利用し、心の状態の改善や身体機能の改善・維持を目指す。同社では、「カラオケを活用することで?歌う??歌って体を動かす?音楽活動の療法で利用できる」(加藤道雄・特販営業部主任)ことに着目した。
 
 「音楽プログラム」では、高齢者がカラオケでストレスや感情を発散し精神を安定させることを目的にする。楽曲は、高齢者施設などでよく歌われる「童謡」や「演歌」など800曲をそろえた。選曲は、音楽療法の権威である徳島大学医学部の坂東浩博士が監修した。施設ごとに好みの曲を登録することもできる。リラクゼーション効果を狙い、カラオケの画面は、季節感あふれる自然の映像にした。

 一方、「歌謡体操」は、歌いながら体操で体を動かすことで、心だけでなく身体機能の維持・充実を目指す。NHKラジオ体操の指導者である長野信一さんが創作した体操と「365歩のマーチ」や「めだかの学校」などのカラオケ曲を組み合わせた5つのオリジナルコンテンツを用意。画面に曲の歌詞とお手本の動きを流して、高齢者が歌いながら楽しんで体操できるようにした。

 「DK ELDER SYSTEM」を搭載した従来機種では、別養護老人ホーム、老人保健施設、デイサービスセンターなどで既に900台を超える累計稼働実績があり、音楽療法に活用されている。今回、現在販売終了のDAM-G50仕様機に替わり、高仕様である現行の主力機であるBB cyber DAMタイプを投入するもの。

 「DK ELDER SYSTEM」は、カラオケシステム「DAM-G100」とディスプレイ、システムスピーカー、ワイヤレスマイク、専用スタンドフレームなどで構成。。価格は、ディスプレイが45インチ液晶のシステムが433万1250円。42インチのプラズマのシステムが405万8250円。