大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、ICタグと携帯電話を使った情報配信システム「電波ポスター」に使用する専用端末「PiPorta(ピーポルタ)」を開発した。価格は1台35?45万円。電波ポスターサービス全体で06年度に10億円の売上を見込んでいる。

 「電波ポスター」は、イベント会場や商業施設などに設置されたポスターに、サービス利用者がICタグをかざすことにより、そのポスターの内容に関連した電子メールが、携帯電話に自動送信される情報配信システム。電子メールに詳細な情報へのリンクを埋め込むことにより、携帯画面を使ったクーポン券の配布や、キャンペーン情報サイトへのアクセスを促すことなどが可能だ。商店街向けのキャンペーンシステムや観光案内システム、アトラクション向けなどの用途で既に実用化済み。

 「PiPorta」は、R/W、コントローラ、通信機能を1つの筐体に収めた非接触ICリーダライタ。ICタグを利用した従来の電波ポスター用端末に比べて、小型・軽量化を実現。NTTドコモのユビキタスモジュールを内蔵しているため、パソコンやネットワーク機器と接続することなく、単体での運用が可能。

 また、ICタグだけでなく、非接触ICカード「FeliCa」にも対応。内蔵プログラムを書き換えることで、電波ポスターサービスだけではなく、ICタグやFeliCaのリーダーライタとしても利用できる。

 すでに、05年8月4日から岐阜市で行われる「ITを活用したまちづくり実証実験」での採用が決定している。電子マネー「Edy」機能を搭載したFeliCaカードやFeliCa機能付き携帯電話を使って、周辺案内やクーポン配信に利用する予定。