独立行政法人情報通信研究機構(NICT、長尾 真理事長)は6月27日、インターネットに直接接続して利用するインターネットスピーカーを開発したと発表した。

 「インターネットスピーカー」はPCからインターネット経由で送信される音声データを受信し、再生する機能を備えたスピーカーで、仮想サウンドデバイスとして扱われるため、PCに直接接続して利用する一般的なスピーカー同様、あらゆるアプリケーションの音声信号を、あらゆる場所のスピーカーから再生することができる。

 再生処理を効率化して低遅延な再生を実現し、映像とインターネットスピーカーからの音声との同期を保った再生ができるほか、複数のインターネットスピーカーを接続した環境では、出力先を自在に選択、切り替えることや、任意のペアを連携させてステレオ再生を行うことなど、新たな使い方も可能。セットアップは、Windows PCに専用ドライバと制御用アプリケーションをインストールするだけで簡単に完了する。

 ユビキタスな情報通信環境の実現のためには、身の回りのあらゆる機器がネットワークに接続されるようになることが必要だとされているが、現状はPCやPDAなど一部の情報機器しかネットワークに接続できない。NICTの新世代モバイル研究開発プロジェクトでは、こうした課題に対して研究開発を行っており、今回開発した「インターネットスピーカー」は、汎用性、リアルタイム性、インターネットとの親和性を兼ね備え、これまでにない新しい利用法を生み出し、幅広い応用が期待できるとしている。

 なお、7月13日(水)から15日(金)まで開催される「次世代ワイヤレス技術展」で動態展示を予定している。