セキュリティーソフトMIMEsweeperを販売するクリアスウィフトは、ロンドンで観測した迷惑メール(スパム)の実態とその危険性について発表した。

 例えば、マイケル・ジャクソンの裁判に便乗して大量に送りつけられた「ネバーランド・ランチ」は、最も悪質なスパムメールのひとつ。「マイケルが裁判の前に自殺を企てた」という「デマ」情報を本文中に書き、メールに記載されているリンクをクリックすると「トロイの木馬」がダウンロードされ、感染してしまうというもの。2重の意味で悪質だ。

 また、友人からの挨拶メールを装って怪しげなメールを開封させ、知らぬ間にトロイの木馬などに感染させる、悪意のある「Eカード」も再び出回り始めており、この種のメールに対して警戒するよう危険性を警告している。

 最近のスパムの傾向としては、世界中のスパマーが犬用の栄養補給タブレットから犬のトレーニング用ハンドブックにいたるまで、犬中心の多くのアイテムを執拗に売り込んでいるという実態が明らかになっている。スパマーにとっては、もうこれぐらいしか「売り物」が残っておらず、彼らの「市場」は狭まってきたとも言えそうだ。

 さらに「生放送でスプーン1杯のウジ虫を食べるコンテストへの参加を呼びかける」という奇妙スパムも観測された。これは実在するテレビ番組の噂話を悪用したスパムであることが後に判明している。

 同社では、たとえユーモアのあるスパムであっても、害を与える可能性があるため、引き続き警戒するよう呼びかけている。

 同社のスパム調査は、ダミーアカウントを通じて毎週収集している数百万通のスパムメールから抽出したもの。これらを整理・分析し、企業向け電子メールコンテンツセキュリティソリューション「MIMEsweeper for SMTP 5.1」のスパム対策ポリシーの更新に利用している。