東芝は、人と共存し生活支援を行うロボットのプロトタイプとして、話しかけた方向と内容を理解して受け答えする「聞き分けロボット」と、登録された人を探してついてくる「お供ロボット」を開発した。

 今回のロボットは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「次世代ロボット実用化プロジェクト(プロトタイプ開発支援事業)」の一環として開発したもので、「お供ロボット」の画像処理技術の一部は、東京理科大学と共同で開発した。

 開発にあたっては、生活支援に必要な条件として、「人の言うことを理解する」「人に付き添う」機能を高度な画像・音声認識技術を利用して実現。また、ロボットの各種機能をモジュール化し、標準インターフェイスを通じてモジュール同士を組み合わせて全体のシステムを構築する「オープンロボットコントローラ」のアーキテクチャを採用しており、フレキシブルに機能を拡充することが可能。

 「聞き分けロボット」は、6か所のマイクで全周囲から取り込んだ音声に独自の信号処理を施し、人から話しかけられた方向と内容を認識する。これにより、挨拶した人には挨拶で返し、質問をした人には返答するなど、複数の人による全方向からの呼び掛けに対して、それぞれに回答することができる。

 「お供ロボット」は、服の色や柄などを登録しておくと、視覚センサーでその人を探し当て、高速画像処理システムで人の動きを常に認識する。これにより、人が移動すれば追従し静止すればそばで待機する。また、人を見失うと声をかけて探す機能も搭載している。

 今後、(1)高齢者や幼児を見守り様子を家族に知らせる、(2)人の指示で家電を操作したり天気予報・ニュース・子育て知識など生活情報の検索を行う、(3)ショッピングセンターなどの施設内を付き添って荷物を運搬する──といった多様な機能を追加し、本格的な生活支援ロボットとして5?6年後の実用化を目指す。

 なお、「愛知万博(愛・地球博)」で6月9日から19日まで開催される「NEDOプロトタイプロボット展」において、今回のロボットを展示する予定。