ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は5月16日、次世代コンピュータエンタテインメントシステム「プレイステーション3(PS3)」の概要を米国で発表した。

 「PS3」は、IBM、ソニーグループ、東芝が共同開発したCellとともに、米NVIDIAとの共同開発によるグラフィックスプロセッサ(RSX)、米ラムバスが開発したXDRメモリに代表される最先端技術を数多く搭載し、スーパーコンピュータに匹敵する演算能力を実現している点が最大の特徴。

 ソフトウェアの供給媒体にはブルーレイディスクROMを採用、2層で最大54GBの大容量を実現するとともに、最先端の著作権保護技術にも対応し、フルHDクオリティのコンテンツ供給を可能にした。さらに、フラットテレビの普及で加速が進むデジタル家電・コンピュータの融合時代に向け、720p/1080iをしのぐ1080pを標準でサポートしている。

 このほか、2テラFLOPS級の演算能力により、今までにない全く新しい映像表現を実現。ゲームコンテンツではキャラクターや物体の動きを精密・リアルに表現するだけでなく、それらキャラクターや物体の動き、実際の地形の再現に加え、仮想世界をも物理演算で再現することが可能となり、映像表現の自由度が大幅に向上した。さらに、「PS」および「PS2」規格ソフトウェアとの互換性を実現しており、1万3000以上の既存タイトルを継続して楽しむことができる。

 同社では、Cellを搭載した開発ツールの供給をすでに開始しており、「PS3」向けソフトウェアおよびツール&ミドルウェアにも着手している。今後、Cellの性能を引き出し、効率的なコンテンツ開発を行うためのツール・ライブラリ群を提供するとともに、Cellの最適化ツールやソフトウェアの効率を検証するパフォーマンスアナライザなども提供していく予定。

 また、全世界の有力ツール&ミドルウェアメーカーとも連携し、新しいコンピュータエンタテインメントソフトウェアの開発支援に注力していく方針で、これらの新たなソフトウェアとともに、06年春をめどに、全世界に向けて順次「PS3」を発売する計画。