「うつわのような佇まい」がコンセプトの象印STAN.シリーズは出しっぱなしでもキッチンに馴染むデザインがポイント!
象印が2019年から展開するSTAN.シリーズに、このほど電気ケトルと加湿器が加わった。近年、家電メーカーでは機能や性能に加え、デザインを重視する傾向が強くなっている。同社は9月中旬、ロゴマークも含めたデザインに対するメディア向け説明会を開催した。
象印STAN.シリーズ新製品の電気ケトルと加湿器
同社がSTAN.シリーズを発売したのは2019年。前年の2018年が創業100周年で、101年目の新たなスタートを切るという意味も含め、次の時代を担う世代に向けて新しい暮らしの道具を提案しようとの方針で生み出されたのが、STAN.シリーズである。
機能と使いやすさ、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性をコンセプトとしてIH炊飯ジャーと電動ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートの4製品を2019年にリリースした。
2020年にはIH炊飯ジャーと電動ポットにホワイト色を追加し、2021年は自動調理なべ、2022年にはオーブンレンジとオーブントースターが加わり、STAN.シリーズのラインアップは7製品となった。2025年8月までのシリーズ累計販売は約65万台で、売上合計は100億円超を達成しているという。
ブラックを基調としたSTAN.シリーズ7製品
STAN.シリーズの新製品として9月1日から追加された製品は電気ケトルCK-PA08とスチーム式加湿器EE-FA50の2アイテム。電気ケトルは転倒湯もれ防止構造や自動電源オフ、空だき防止など6つの安全設計とともに注ぐ量をレバーで2段階に調整できる機能を搭載している。
スチーム式加湿器は、フィルターレスと広口容器によって手入れが簡単。電源のアイコンをタッチすると操作キーが浮かび上がり、消灯モードにすると最小限の表示で就寝時も邪魔にならない明るさだ。また、2つのセンサーと3段階の加湿モードで室内を快適な湿度にコントロールする。
象印の電気ケトルCK-PA08(左)と
スチーム式加湿器EE-FA50(右)
●製品に表示するロゴは象のシンボルマークのみにシフト
製品に表示されている企業のコーポレートマークは、デザインの一要素でもある。誰でも一度は目にしているであろう象のイラストを採用した同社のロゴマークは、時代によって変わってきた。現在のイラストと社名を組み合わせたロゴマークは2003年からの導入である。
象印のロゴマークは時代とともに変化
同社の堀本光則商品企画部長は「もともと象のマークはシンボルマーク、アルファベットの社名はコーポレートロゴとして分けてデザインされており、両方を組み合わせる形で使用していました」という。
STAN.シリーズ以前の2018年にステンレスタンブラーを発売する際、その形状が非常にシンプルなため、マークだけを採用してみた。その後、STAN.シリーズのデザインコンセプトが『うつわのような佇まい』と決まり、「シンプルなうつわのイメージはステンレスタンブラーと同じで、STAN.シリーズではシンボルマークのみにすべきと考えて採用しました」と堀本氏は語る。
ステンレスタンブラーもSTAN.シリーズの
ホットプレートもシンボルマークのみを表示
STAN.シリーズの発売に際して、東京・北青山に期間限定でコンセプトショップを開設したが、そのショップでも「シンボルマークに目を向けてもらうために象のマークを目立たせて配置しました」。来場者はもちろん、SNSでも改めて象のシンボルマークに注目が集まり、評価するコメントが多く寄せられたという。
STAN.シリーズ発売時のコンセプトショップでは
象のマークを大々的にアピール
シンボルマークのみの表示に切り替えた成果として堀本氏は「2021年に6件のグッドデザイン賞を受賞し、弊社としては過去最多の受賞でした。しかも翌2022年には受賞が10件に増えました。これは少なからずシンボルマークのみの表示が貢献したのではないかと考えています」と述べ、現在では原則的にシンボルマークのみの表示をスタンダード仕様にしてきていると話した。
創業101年目の年にSTAN.シリーズを発売
象印が展開するシリーズ名のSTAN.とは、STANDBYとSTANDARD、STANCEの3つのキーワードに共通する頭の4文字が由来だ。STANDBYは、『暮らしにスタンバイする』ことで、STANDARDは『スタンダードをつくり続ける』こと、STANCEは文字どおりSTAN.の『スタンスを伝える』ことを意味している。同社がSTAN.シリーズを発売したのは2019年。前年の2018年が創業100周年で、101年目の新たなスタートを切るという意味も含め、次の時代を担う世代に向けて新しい暮らしの道具を提案しようとの方針で生み出されたのが、STAN.シリーズである。
機能と使いやすさ、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性をコンセプトとしてIH炊飯ジャーと電動ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートの4製品を2019年にリリースした。
2020年にはIH炊飯ジャーと電動ポットにホワイト色を追加し、2021年は自動調理なべ、2022年にはオーブンレンジとオーブントースターが加わり、STAN.シリーズのラインアップは7製品となった。2025年8月までのシリーズ累計販売は約65万台で、売上合計は100億円超を達成しているという。
STAN.シリーズの新製品として9月1日から追加された製品は電気ケトルCK-PA08とスチーム式加湿器EE-FA50の2アイテム。電気ケトルは転倒湯もれ防止構造や自動電源オフ、空だき防止など6つの安全設計とともに注ぐ量をレバーで2段階に調整できる機能を搭載している。
スチーム式加湿器は、フィルターレスと広口容器によって手入れが簡単。電源のアイコンをタッチすると操作キーが浮かび上がり、消灯モードにすると最小限の表示で就寝時も邪魔にならない明るさだ。また、2つのセンサーと3段階の加湿モードで室内を快適な湿度にコントロールする。
スチーム式加湿器EE-FA50(右)
●製品に表示するロゴは象のシンボルマークのみにシフト
製品に表示されている企業のコーポレートマークは、デザインの一要素でもある。誰でも一度は目にしているであろう象のイラストを採用した同社のロゴマークは、時代によって変わってきた。現在のイラストと社名を組み合わせたロゴマークは2003年からの導入である。
同社の堀本光則商品企画部長は「もともと象のマークはシンボルマーク、アルファベットの社名はコーポレートロゴとして分けてデザインされており、両方を組み合わせる形で使用していました」という。
STAN.シリーズ以前の2018年にステンレスタンブラーを発売する際、その形状が非常にシンプルなため、マークだけを採用してみた。その後、STAN.シリーズのデザインコンセプトが『うつわのような佇まい』と決まり、「シンプルなうつわのイメージはステンレスタンブラーと同じで、STAN.シリーズではシンボルマークのみにすべきと考えて採用しました」と堀本氏は語る。
ホットプレートもシンボルマークのみを表示
STAN.シリーズの発売に際して、東京・北青山に期間限定でコンセプトショップを開設したが、そのショップでも「シンボルマークに目を向けてもらうために象のマークを目立たせて配置しました」。来場者はもちろん、SNSでも改めて象のシンボルマークに注目が集まり、評価するコメントが多く寄せられたという。
象のマークを大々的にアピール
シンボルマークのみの表示に切り替えた成果として堀本氏は「2021年に6件のグッドデザイン賞を受賞し、弊社としては過去最多の受賞でした。しかも翌2022年には受賞が10件に増えました。これは少なからずシンボルマークのみの表示が貢献したのではないかと考えています」と述べ、現在では原則的にシンボルマークのみの表示をスタンダード仕様にしてきていると話した。





