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飲食店にどう予約する? 自分に合った予約方法を見つけよう!

暮らし

2023/09/10 19:00

【外食業界のリアル・1】 アフターコロナの今、飲食店は賑わいを取り戻し、予約をしないと席が取れないことも多くなってきた。だが、予約するための方法は無数にあり、その選択によってユーザーがお得になったり、店舗側が喜んだり、間の会社が儲かったりと結果が異なることが実は知られていない。そこで、「予約」を軸にその多様化する選択肢とその特徴を紹介し、自分に合った予約方法を見つけるためのヒントを提示したい。

予約の方法と特徴

 飲食店を予約するための方法は、「グルメ媒体」「オウンドメディア(自社サイト)」「google」「SNS/LINE」がある。それぞれの特徴を解説する。
 

グルメ媒体


 ホットペッパーやぐるなび、食べログなどを代表とするグルメ媒体は無数にあるが、ユーザー側のメリットは「ポイントがたまる」「会員登録をしておけば、個人情報を毎回入力しなくても良い」ということが挙げられる。だが、店舗側では広告費と別にネット予約が制約ごとに1人当たり最大200円程度の手数料がかかったり、掲載無料だが飲食代10%の手数料が発生したりする。

 ユーザーにとってはうれしいポイント倍増キャンペーンも店舗負担となっていることが多い。また、グルメ媒体はSEOにかなり力入れているので、検索で上位表示されることが多く、固定ユーザーも多く抱えているため、店舗にとって媒体に頼らざるを得ない状況となっているケースも多い。
 

オウンドメディア(自社サイト)


 オウンドメディアは手数料がなく個人情報が店舗に帰属するため、特別なクーポンや値引きなどのメリットを提供して積極的に予約を促す店舗も多い。だが、オウンドメディアを構築しただけではユーザーが集まらず、SEOや広告などの施策を実施しないと予約数が伸びないのが現実だ。 
 

googleやSNS/LINE


 近年はgoogleやSNS/LINEで店探しをするユーザーが増え、専用フォームで予約したり、電話したりすることが当たり前になってきている。もちろん、googleやSNSの利用は無料なのだが、飲食店にとっては予約に対応するためのツールが必要となり、そこに費用が発生することがある。

 LINEについては一定数までのメッセージ送付が無料だが、それを超えると固定費や従量課金の配信量が発生する。SNSやLINEはゆるい会員組織的な形でユーザーの囲い込みが可能となるため、積極的に利用する店舗が増えている。
 
店舗側の負荷

幹事の選択

 メリットを最大限享受したいのであれば、グルメ媒体で予約をするのが一番である。大人数の予約であれば、「幹事様無料」クーポンを配布している店舗も多い。参加者から会費を集めながら、実は自分だけ無料で飲めるのだ。また、各グルメ媒体では利用金額に応じて特定のポイントが付与されるので、さらにお得となる。媒体によってはポイント倍増キャンペーンをやっていることもあるので、利用しない手はない。

 いやいや、自分だけ得をするのは避けたい。できるだけ、みんなでシェアしたいというのであれば、選択肢は二つ。一つは、グルメ媒体で「10%オフ」「デザートプレート付」「プレミアム飲み放題アップグレード」などのクーポンを選択することだ。17時~19時限定で早得割引、平日限定割引などの特典もあったりするので、時間的な制約がないのであれば利用した方がお得になる。

 もう一つは、電話による交渉だ。店舗は大人数宴会を是が非でも獲得したいので、値段や特典などを柔軟に対応してくれるケースがある。もちろん、不用意な交渉は相手に嫌がられてしまうこともあるので、そこは気を付けていただきたい。

 自分の好きな店舗を応援したいというのであれば、店舗側に金銭やオペレーションの負荷がかからない形での予約が良い。店内が混雑しているときに電話をかけると大変なので、オウンドメディア経由でネット予約をするのが理想だ。

 さらに、「席のみ」ではなく「コース予約」にすると喜ばれる。コース料理は前もって準備できるので、当日のオペレーションがスムーズとなる。また、ドリンクは原価率が良いので、「飲み放題」ではなく「都度注文」にして高い飲み物をどんどん注文するのである。そして、当日は「現金払い」だ。クレジットカードや電子マネーは決済手数料がかかってしまうため、利益を圧迫するので避けるべきである。

君たちはどう予約する?

 幹事には店舗をどのように予約するのか、という自由があり、そこから得られるメリットをどこまで共有し、どのように享受するのかという選択をしなくてはならない。その選択によって、自分や参加者の“お得”や店舗の“負担”は大きく変わる。そして、人生の中でその選択は繰り返し求められることとなる。そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思う。

 君たちは、どう予約する?(イデア・レコード・左川裕規)
 
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