この6月で最も売れたのは、キヤノンの「CP1500」(販売台数シェア24.3%、税抜き平均単価1万4900円)と「PV-223」(24.0%、1万4200円)、富士フイルムの「instax mini Link 2」(23.5%、1万3500円)の3モデル。これらだけで販売台数の71.8%を占めた。シェア差はわずかでほぼ横並び。人気を分けている。
今売れている小型フォトプリンタ。
上段がキヤノンの「CP1500」、
下段が左から同「PV-223」、
富士フイルムの「instax mini Link 2」
富士フイルムの instax mini Link 2 も「スマホプリンター」だ。こちらも手のひらサイズでバッテリーで動く。専用アプリで印刷が簡単にできるうえ、本体を動かして、ズームインやズームアウトする機能などを備え、スマホとの連携が多彩だ。チェキ用のフィルムがそのまま使えるため、幅広い用紙を選ぶこともできる。
小型フォトプリンタのメーカーシェアは、6月時点でキヤノンが59.5%、富士フイルムが40.1%。2社で99.6%を占める寡占市場だ。特に近年は富士フイルムの伸びが目立つ。メーカーシェアでは1年で6.6ポイントも伸ばした。この3年の間で市場全体の販売台数は1.4倍に拡大。トップシェアキヤノンも1.2倍になったが、富士フイルムは2.6倍と大幅に売り上げを伸ばしている。プリンタ付きコンパクトデジカメ「instax mini EVO」も、チェキ用のフィルムを使う同社の大ヒット商品。相乗効果も大きい。